
この記事の公開日:2025.03.17

▲2025年3月15日(土)、県中央部に命の道が開通した。

▲それは地方の高規格道路であり、必ずしも全国ニュースとして報じられるほどの規模ではないが、県中央や東部の住民にとっては大きな意義を持っている。

▲今回と次回は、命の道と呼ばれる高知東部自動車道を深堀します。まず今回は高知ジャンクション(※以下JCT)から直結した芸西西インターチェンジ(※以下I.C)までを、次回は現在急ピッチで工事が進んでおり開通が待たれる芸西西I.C~安芸西I.C間の工事の進み具合をご紹介します。

▲記事は高知JCTを起点に走行したケースで構成しています。(※動画も掲載)

まずは 基本的なおさらい…から

▼皆さんはI.CとJCTの違いをご存じだろうか。

▲I.Cとは高速道路と一般道路を結ぶ地点(出入口)のことで、さらに(時には)料金所が設けられ…

▲JCTとは異なる高速道路同士を結ぶ地点のことで、道路同士が交差しており料金所はない。

▲つまり高知JCTとは、高知自動車道(有料)と高知東部自動車道(無料)を結んでいる地点のこと。

▲今回開通したのは、高知東部自動車道に属する南国安芸道路の一部を構成する高知龍馬空港I.C(南国市)~香南のいちI.C(香南市)間の3.5kmである。

▲ところで高知東部自動車道の中で、高知JCT~高知龍馬空港I.Cまでの区間を高知南国道路という。

▲まず、高知JCTから南下した高知南国道路は五台山の裾を貫き…

▲やがて、五台山の南方で大きく弧を左に描きながら南国市へと東進している。


▲田園地帯と近代的な建造物が共存する姿は、かつては考えられない光景だった。

▲これまで、高知JCT(高知市)から高知南国道路を15km走行してくると高知龍馬空港I.C(南国市)で一旦終点を迎えた。自動車道へは、一般道を利用して(隣町の)香南のいちI.Cまで走行した後、再び乗る必要があったのだ。

▲しかし、一般道(国道55号線)では慢性的な渋滞が発生していた。
開通→直結による 様々なメリットとは

▲今回の開通により、高知JCT(高知市)~芸西西I.C(芸西村)までの区間27.5kmが直結したことで、多方面への大きなメリットが期待されている。



▲高知JCT~芸西西I.C間を、実際に走行して所要時間を計ってみた。その結果、一般道(※地図:赤い道と★)のみを走行した場合40分、高知東部自動車道(※地図:黄色い道)のみを走行した場合23分だった。




工事は 昔馴染みの景色を変化させながら…

▲一般的に自動車道は、工事開始から開通まで10年~15年位要するといわれている。

▲この項目に掲載している工事中の画像は、4年前からの記録の一部である。


▲広大な田園を、盛土が分断せざるを得なかった。




▲真っすぐ伸びる国道55号線の中に、アクセントとなった自動車道の橋脚。
この日限りの体験 自動車道をウォーキング

▲2025年3月15日(土)午後、無事開通した高知龍馬空港I.C~香南のいちI.C間の3.5km。

▲開通前の2月23日(日)午後、自動車道を歩いて体験するウォーキングイベントが開催された。この項目では、ウォーキングならではの気づいた自動車道のトリビアをレポートしよう。

▲写真はウォーキングへ向かう参加者と、I.Cを降りて国道55号線へ向かう車両群である。

▲自動車道への出入りは、高知龍馬空港I.C側と…

▲香南のいちI.C側の対面方向に設けられた。
二度と拝めない光景だから…

▲自動車道の開通前にウォーキングが実施されることは珍しくないが…

▲その主催が国交省ではなく、近隣市町村だということをご存じだろうか。今回の場合主催は南国市と香南市であり、国交省(四国地方整備局 土佐国道事務所)は会場(自動車道)を自治体に貸し出しているだけだ。


▲路上で歩行撮影できる、最初で最後の記念撮影。





▲開通後にはフェンスが設けられるため、絶対見ることが出来ない光景。(※ごめん・なはり線の詳細はこちらから)
開通した区間のトリビアを4つ…


❶…片側一車線の高知東部自動車道において、唯一(物部川東側に)追い越し車線が設けられ、1kmにわたり片側2車線となっている。

❷…路面の表示は意外と大きく、追い越し車線から本線へ誘導する矢印はスリップ防止のためゼブラ柄となっている。

❸…中央分離帯の下には、路面の雨水を排水するための穴が設けられている。つまり路面の僅かな傾斜から穴部の段差に雨水が集まり、道路下へ排水される仕組み。

❹…住民たちが災害時に避難できる「緊急避難場所」と呼ばれるエリアが2ヵ所(※物部川東側と西側)に設けられている。
ウォーキングの時間は 終わりに近づいて…

▲この自動車道を将来普通に活用するであろう、幼い子どもたち…

▲すぐ利用する大人たち…

▲そして、これっきりだろうワンちゃんまで、みんなが一緒に楽しんだウォーキング。

▲ご覧のような行為は、二度と体験できないが…

▲体験したことをしっかり脳裏に刻んで、帰路についたのでした。
《動画》開通区間を実際に走行してみた
▲画面左下の▶をクリックしてご覧ください。
自動車道は まだその先へ…

▲開通した高知龍馬空港I.C~香南のいちI.Cは、その東の芸西西I.C(芸西村)へと直結している。




▲別名「命の道」と呼ばれる高知東部自動車道。未開通区間はこのトンネルの先8.5kmのみとなった。次回はその「8.5kmは、今」に焦点を当てます。
コメント
地図で高知県を眺めると弓なりに曲がったバナナのような感じと言えば当たらずといえども遠からず
そのバナナ状の県土を羊羹を切るように輪切り縦切りにすると県内各地の海岸ぶちから四国山地の県境までの距離はどこも山また山を幾重にもの体で相当あるよねえ
県東部もご多分に洩れずだがそこに山中を横断する幹線道路が無いのが摩訶不思議
長い間あまりにも長い間というよりずっとずっと昔から高知中央部から東部の室戸方面に行く道は香美市あたりからは海岸線を縫う国道55線頼りの一本やりぜねえ
国道55線におんぶにだっこもたいがいにと東部自動車道が名乗りを上げて幾星霜
前後がひとあし早く開通したのち途切れ状態だった龍馬空港から野市までの間が先頃開通して高知中央から芸西まで自動車道での直通可能となったとは目出度い
まだまだ国道55線に肩の荷をおろしてもらうのは先になるみたいやが先に希望が持てだしたと言いたいねえ
それにしても国道55線は堅固な道ぜねえ有難いことよ
戦後一桁生まれのジジイの老生ゆえ記憶が覚束ないこと甚だしいけんど
国道55線が災害などを受けて長期に止まっただの不通になっただのということはとんと聞いたことがないはず
名にし負う黒潮洗う土佐湾に面した海岸ぶちに海にせり出すかとばかり迫る台地の裾を縫うように通る国道55号線
無事これ名馬立派な道やわ
東部自動車道の延伸の喜びに合わして大幹線の既存国道を賛美してみたぜよ!
コメントをありがとうございます。
高知県東部地域は、幹線道路と呼べるのが海岸線を通る国道55号線のみとなっています。
しかし、その多くの場所において南海トラフ大地震の際には浸水が予想されています。
また、土砂崩れによる通行の寸断も懸念されています。
つまり「命の道」が断たれることになるのです。
そこで急がれるのが高所に設けられ、かつ現代技術の粋を集めた耐震建造の自動車道の開通です。
全国ニュースには取り上げられることがない一地方の出来事は、
一地方だけのことでは済まされないという未来(明日)が近い将来必ずやって来るといわれています。
その時のダメージを少しでも小さくするために、これからも(一人ひとりが出来ることを)記事を通じて訴えかけていきます。