
この記事の公開日:2025.03.07

▲訪れたのは、高知県香南市の香我美町。

▲高知県東部地域にある7つの市町村を結んでいるのが「土佐くろしお鉄道:ごめん・なはり線」。

▲その駅のひとつに「香我美駅」がある。(※香我美駅の詳細はこちらから)



▲プラットフォームに立つと、(毎年3月中旬~4月初旬にかけて)華やかな光景を目にする。それが「かがみ花フェスタ」の一環として開催される「チューリップまつり」である。

▲今回は、明日(※3月8日)から開催される四国最大級といわれる「かがみ花フェスタ:チューリップまつり」の詳細に迫ります。(※画像は2024年3月下旬に撮影したものを中心に構成しています)
チューリップまつりが 出来上がるまで…

▲会場となる場所は、駅前という好立地にも関わらず長年放棄地となっていた。「このままでは町のイメージが悪くなってしまう」と立ち上がったのが地元の有志である。ボランティアの協力を得ながら半年を費やして整備を行い会場として造り上げていった。

▲最初は訪れた人々に受け入れられるのか半信半疑だったが、回を重ねるうちに多くの好意的な声と浄財が寄せられた。それが後押しとなり、チューリップまつりは18年間(※2025年3月時点)続くことになった。このイベントは地域住民たちが連日スタッフとなり運営、あくまでも手作りだという点が特徴のひとつになっている。

▲毎年11月末頃に球根を植えたのち、翌年春に開花するまで大地に守られながらその時を待っている。

▲乾いた土色の光景は、春先になる頃には緑の絨毯へと変貌し…

▲そして蕾が顔を表し…

▲やがて個性あふれる花を開かせ、駅前一帯が華の光景へと変化していく。
会場のデザインと 開花時期は…

▲100種以上、さらに12万本以上のチューリップが咲き誇る会場の光景は圧巻だ。ただし写真は一部の品種がまだ蕾のままの状態である。というのも…

▲このイベント自体は毎年3月上旬~4月上旬にかけて開催されているのだが、花の開化タイミングは品種により若干異なる。ましてや、今年(2025年)は寒波の影響で植物の開花時期に影響を与えている。

▲そのためいつ頃が見頃とは言い切れない。ゆえにイベントの終了時期は毎年異なっている(※未定)。なお昨年までの3年間は(経験上)3月中旬~下旬早々が全体的な見頃だった(※個人の感想です)。(※本日3月7日時点の様子は最後に掲載しています)(※今年の具体的な見頃は、香南市の観光協会へお問い合わせを…)



▲ちなみに、会場レイアウト(※チューリップを植えているメインのエリア)のデザインは、地元の児童や学生たちの手によるもの。毎年デザインが異なっているのも特徴のひとつだ。
子どもたちを 飽きさせない工夫が…①

▲青空に映える赤い薔薇の花のオブジェとこいのぼり、そして黄色い菜の花。その傍らでは…


▲じっくり塗り絵をしたり、特製の壁には落書きし放題。さらには…

▲アスレチックで身体を動かしたり…

▲巨大恐竜と遊ぶこともできる。

子どもたちを 飽きさせない工夫が…②


▲期間中、ミニトロッコ列車が園内を周遊する。


▲珍しい子ども鉄道運転士の姿が…。地域住民挙げてのイベントならではの微笑ましい光景だ。

▲なお、通常は大人の運転士だが…

▲時には脱線のアクシデントも…。でも、これもご愛敬で済まされるから何とも長閑な光景だ。(※今年は3月15日~運行予定)
会場内の 珍しい名前のチューリップ(一部)をご紹介

▲今年会場内には、最終的に108種・12万本(※2025年時の予定)のチューリップが咲き誇ることになる。(※掲載写真類は2024年時の光景)

▲チューリップは、品種改良に伴い様々な色を市場で目にすることができる(※現在、約6,000品種あるといわれている)。






▲チューリップには色調によりそれぞれ花言葉があるが、全体としての花言葉は「博愛」や「思いやり」のような愛言葉となる。1本で贈っても絵になる花でもある。
花といえば 定番の光景が…


▲「大切な人と、大切なひと時を…」は定番の光景。

▲そして何といっても、アマチュアカメラマンたちの姿は外せない光景。(※みんなの情報収集能力はスゴイなぁ)


▲今も住民主体で運営され、すっかり春の風物詩となった「かがみ花フェスタ:チューリップまつり」。
まつりが終わった その後は…

▲チューリップまつりは4月上旬に一旦閉幕し、(一般向けに)チューリップの「花の摘み取りイベント」が順次行われる。そして祝日の4月29日には、球根を袋に詰め放題できる「球根堀りとり祭」(有料)で正式に幕を閉じる。

▲その後、会場は一旦休耕となり今年の冬を迎える頃(11月末)には新たなデザインを元に球根を植えていき、来年の出番を待つことになる…。

▲「また、大きくなって帰っておいで」「待ってるよ~」
スケール四国一を誇る《第18回かがみ花フェスタ:チューリップまつり》
●2025年3月8日(土)~4月上旬(※開花状況により終了日が変更となります) 9:30~16:00
●会場=高知県香南市 香我美町 岸本(かがみリューリップ園)
●規模=1ha / 108品種 / 120,000本
●協力金=500円(※入場料代わり)
●最寄り駅=土佐くろしお鉄道:ごめん・なはり線 香我美駅(徒歩1~2分)
●主催=岸本地区集落活動センター推進協議会
●お問い合わせ先=香南市観光協会(※事情により本サイトには電話番号を不記載)
※天候により閉園日になる場合があります。
(2025.03.07時点) 日中に撮影したときの様子は…



コメント