この記事の公開日:2025.01.10
▲朝ドラのキーパーソン:やなせたかし氏が、8歳~18歳まで過ごした南国市:後免に今各方面から熱い視線が注がれている。(※記者発表時、サイトの閲覧数は「らんまん」時の6倍)
▲そこで後免にフォーカスし、2回に分けてご紹介。視点は「道路」。(※記事では、南国市中心部を御免と呼称)
▲南国市は、県庁所在地:高知市の東隣に位置する高知県第二の都市。町は都市整備計画の一環で、朝ドラ放映が決定する数年前から道路の新設・改良を図ってきた。
▲関連記事=朝ドラ主人公:二つの故郷①(香北町×南国市) / 朝ドラ主人公:二つの故郷②(南国市ごめん) / ごめん・なはり線の旅②(後免駅~のいち駅)
かつて交通の難所だった 町中の交差点
▲地域の人たちに「後免の印象は?」と尋ねてみた。その結果のキーワードは「慢性的な渋滞」他、道路事情に関するものが多かった。(※個人による聞き取りの結果)
▲渋滞の代表格が片側一車線の交差点(地図内①)。かつて信号機は赤と黄の点滅、かつ右折レーンのスペースが不十分だったため、直進や右折する車両が滞留し円滑な進行を妨げていた。
▲そこで交差点の走行車線が色分けされ、信号機も通常のものに変更された。
▲その結果車の流れがスムーズになり、通行時のストレスが激減した。(※個人の感想です)
国道にかかる 日本最古の橋
▲後免と隣町:土佐山田町を結んでいる国道195号線(地図内の赤い道路)は…
▲今でも、町と町を結ぶ重要な役割を担っている。
▲国道195号線上にあり、南国市の町中を貫く舟入川にかかっているのが「髙橋」である。(地図内②)
▲「髙橋」は、国道にかかる橋の中で日本最古といわれている。
▲ところで、橋には入口と出口があるのをご存じだろうか。橋名板に漢字で記載されている側が入口(起点側)で…
▲平仮名で記載されている側が出口(終点側)と定められている。(※起点は大きな町がある側)
駅前が 広場に
▲鉄路の玄関口:後免駅…
▲現状、駅舎の前にある駐車スペースは4台分のみだが…
▲間もなく、南方の電車通りからJR後免駅前までを貫くシンボルロードが開通する。
▲本来、駅前とシンボルロードとをロータリー型式にすることで利便性を高める予定だった。
▲そこへ出てきたのが朝ドラ放映の話…そこでお客人増加に対応するため、急遽期間限定で駅前に観光バスにも対応した大型駐車場(今年3月30日から稼働予定)を設けることになった。(地図内③)
駅の正面から 南下する道路
▲これまでJR後免駅から電車通りへ車で出るには、実質国道195号線を南下するルートを走行するしかなかった。(地図内③②のルート)
▲今春からは東側のシンボルロードを通行し、ショートカットしながら⁉行けるようになる。(地図内③④⑥⑧のルート)
▲シンボルロード脇には観光案内所(※今年4月から一年間限定)、噴水やモニュメントなどを設置した公園が設けられる予定。
▲現在(開通まで)は、道路脇の住民のみ通行が可能。
新道脇には 新しいランドマークが…
▲シンボルロードの脇では、来年4月の開館を目指し新図書館の建設が行われている。(地図内⑤)
▲後免は戦後から今日まで、舟入川・電車通り・商店街を中心に昔ながらの世界観が形成されてきた。
▲そこで新図書館は、県産木材を用いながら後免の世界観が再現される予定となっている。
分断された やなせたかしロード
▲シンボルロードの開通は利便性と引き換えに、あるものを手放すことになった。
▲それが「やなせたかしロード(商店街)」の分断である。理由は信号機間の距離を定めた警察の指針に抵触し、横断用信号が設置出来なくなったのだ。
▲指針では「車の滞留を抑制するため、信号機間の距離は150m以上開ける必要がある」のだが、電車通りの信号機からの距離は80mしかないのである。(地図内⑥⑧間)
▲結局、住民からの改善要望もあり北方に建設されている市立図書館前に信号機を設置することで決着したのだった。(地図内④)
普段は静かな やなせたかしロード
▲やなせたかし氏が多感な時期を過ごした御免。彼は生涯この町への感謝を忘れることはなかったという。(※詳細についてはこちら)
▲普段は物静かな、後免の商店街:やなせたかしロード。(地図内⑦:紫色)
活気が蘇った姿は 誇らし気
▲商店街に活気を取り戻そうと、定期的に様々なイベントが開催されている。年3回開催されている「軽トラ市」もその一つ。
▲商店街を歩行者天国にし、軽トラの荷台にてんこ盛りした(野菜・果物・干物・手作り寿司など)地元産品が販売されている。
▲次回は、(本年)1月26日(日)に開催される予定だ。
電車通りを 南北に貫くバイパス
▲シンボルロード(※以下バイパス)は電車通りを貫き…(地図内⑧)
▲電車通りを真っすぐ南下し…
▲突き当りの三叉路で、さらに東西へと分岐して伸びている。
開通が待たれる 未来への道
▲最後にご紹介するのは、御免の町をさらに便利にするであろう未来への道。
▲JR後免駅からダイレクトに伸びてきた片側二車線のバイパスは…
▲現在、西で三叉路に突き当り左右に迂回しなければその先へ進めなくなっている。(地図内⑨)
▲バイパスは今、電車通りに沿うようにさらに西方への建設が進められている(地図内⑨⑩)。(本年1月6日現在)開通時期は未定となってはいるが…
▲やがて大津バイパスと直結、東西のアクセスが飛躍的に改善すると期待されている。
▲御免の道路がこういった形で改善されるとは…OIRAが子どもの頃には夢物語だったので感慨深い。
コメント
「ごめん」の町は道が狭いが通り相場やったけんど新しい道があちこちに出来ゆうみたいで結構なことやねえ
高知市の東部で長岡郡下に近いところに生まれた老生には道が狭くても「ごめん」は馴染みの町
今の「やなせたかしロード」の商店街に頻繁に通ったのは随分昔の学生の頃
自転車で行き来していたのでさのみ通行に不自由な思いはせず人が歩くか荷車を引いて通っていた時分の面影が残っているような親しみのある町やったね
電車通りからJR後免駅に向かう国道の途中にある「髙橋」は国道にかかる橋の中で日本最古だとか
そんなに古い橋だったとは
もうチョイと敬意を払って渡っちょかないかざったよ
だいいちその橋の下が舟入川やったことも老生は以前のこのブログで知ったような案配でこの狭い川幅が大津地区の舟入川のあの広い川幅になってくることが今一つピンとこず町中の用水路やと何十年も思い込んでたようなのんき者でねえ
ごめんは馴染みの町が聞いて呆れる話よ
信号機間の距離は150m開ける指針があるとかブログ主はよくいろいろな情報を掘り出してくるねえ
誰しも地味というように思いがちな「ごめん」の町やけど将来大津バイパスに直結さす見込みの篠原地区を通るバイパス道のことなどもわかり今まさに変わろうとしゆう「ごめんの町」の紹介はグッドタイミングやったねえ
通行が便利になるごめんの町を早う見てみたいよ
何事も知らなければただ景色の一部でしかない。
普段は何気なく通り過ぎる橋にも隠された歴史があるんですね。
でも、知ればまた景色が違って見えてくるもの。
世の中にある全てのものに「なぜそのようになっているのか」と敬意を払って
関心を寄せることの大切さを私たちに語り掛けているようです。
次回の後編では、後免の町の姿を深堀してみます。
ぜひご覧ください。