布師田今昔物語⑥ JR四国 高知運転所布師田基地

高知市
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この記事の公開日:2023.04.29

布師田今昔物語①~⑤まで、布師田の歴史をテーマにした話題を中心にご紹介してきた。今回は、未来には歴史となるであろう今の布師田の姿に触れてみよう。ご覧のように、広大な田園の中に一見似つかわしくない新しい施設ある。これはJR四国高知運転所 布師田基地(車両基地)である。

2002年高知駅の高架化工事に伴い同駅構内から現在地へ移転してきた。高知県内で使用される気動車68両(2022.4現在)が配置されている。

2013年、車両基地と並走するあけぼの街道が全区間開通した。遠方にはには三宝山さんぽうざん(野市町)の姿も拝めることも出来る絶好のロケーション。鉄道マニア(撮り鉄)の人が撮影している姿によく遭遇する。ただし撮影場所は高架につき、車の運転中は車両基地を眺めることは出来ない。

▲先ほどと同じスポットで、反対車線側から撮影したのがこのカット。画面中央左辺りが布師田の(山沿いでは)最西端となる。ちなみにその奥が、高級・高糖度のトマトで有名な徳谷とくだに(一宮いっく地区)である。点線あたりが、布師田今昔物語①で触れた参勤交代幕末の志士たちが行き来した送り番所跡だ。

JR四国 布師田駅

車両基地に最も近い駅が、単式ホームで無人駅の布師田駅である。元は1952年に国鉄の駅として開業し、2003年には隣を流れる国分川の橋梁架け替えに伴い高架駅となった。

▲画面の中央部(下方から:田→民家→街道→民家→山のたもと)を、先ほど紹介したあけぼの街道が横断(画面では左右)している。

▲駅からのロケーションは抜群で、国分川こくぶがわ金山城跡かねやまじょうせき(御殿山)さらには五台山ごだいさん、遠くに岡豊山おこうやま(南国市なんこくし)や三宝山さんぽうざん(野市町のいちちょう)などの眺望が楽しめる。

人々の たくさんの思いを乗せて走る列車

(※アンパンマン列車が写っている画像組み写真右上には、特別に著作権表示Ⓒをしています)

撮り鉄にはたまらないだろうなぁ。

▲列車は、流れゆく風景を楽しめるのが醍醐味

▲流れゆく風景と一体化!? かつては、こんな乗車光景も珍しくはなかった…。今じゃあ、いろんなツッコミどころがありそうだけど…。

動画で知る 布師田駅

コメント

  1. 吉之助 より:

    高架になる前のJR土讃線高知駅のホームに立つと北側に線路が何列も並んでいて列車を動かすたびに車両のつなぎ目辺りがガツン・ゴトンと金属音がしてたねえ
    布師田に車両基地が移ってからは高知駅構内に居ても静かなもんで駅は横っ腹がしぼんだ形になりすっかりスリムな姿に変身したね
    その分布師田に移って撮り鉄の人には車両基地が丸見えとなってワクワクな感じかねえ

    高層物の無い布師田地区で高架になった布師田駅は見晴らし抜群やね
    興味本位で駅のホームに立ち入るのは御法度やろうけどホームからの東西南北の眺望は一見の価値がありそうやね
    空が広そう

    布師田今昔物語が時や場所の移ろいなども象徴する移動手段の雄である鉄道の動画で大団円を迎えるとはいい構成やったね
    布師田シリーズ初めて知ることもあって楽しめたわ

    • OIRA OIRA より:

      コメントをありがとうございます。

      車両基地が出来る前はただただ広い田園地帯で、農作業をする人以外は立ち寄らないエリアでした。
      現代では基地のすぐ北側をバイパスが通り、車の通行量が半端ない状況です。

      ところで、このエリアはあくまで通過点にすぎず、バイパス沿いには建物がほとんど存在しません。
      しかし、やがて規制が変更となり様々な業種の会社やショップ等で埋め尽くされるのは、他の例を見ても明らかで時間の問題だといえます。

      この自然あふれた光景を未来に遺すために、今の姿を切り撮っておかなければと痛感したものです。

      • 吉之助 より:

        ゆかりの者でも地味だろうに何かあるのよと訝った布師田やったけどシリーズで見て目から鱗が落ちる思いがあったね
        ひと段落してまだ何かあるんじゃないのという気になったのも事実
        のちのち追加もあるのかな
        事のついでということもあるしスピンオフをひねり出すなりしたらまだ幾つも行けそうなんじゃない?
        布師田このたび日の目を見たねえ結構けっこう