
この記事の公開日:2025.11.04

▲高知県東部の山間部に位置し、柚子が特産の北川村。

▲その村には、その名を名乗ることを許された世界で唯一の「北川村モネの庭マルモッタン」がある。(※以下、モネの庭と呼称)

▲モネの庭については昨年の10月末に「昼と夜の間に モネの庭マルモッタン」で取り上げましたが、公開翌月にも同庭園を訪れ晩秋ならではの光景をカメラに収めてきました。

▲ところで、今年も晩秋恒例のイベント「モネのナイトキャンバス」が始まりました。
■開催期間=2025年11月1日(土)~12月7日(日)の土・日・祝日限定 / 17:00~20:30(※入場は20:00まで)
■12月1日~2026年2月末日は休園(※2025年12月6日・7日を除く)

▲そこで今回は、黄昏時から夜にかけての「晩秋のモネの庭」の光景をご紹介します。(※撮影=2024年11月下旬)
目指すは風の丘 (絵画のような世界が広がる)

▲まず最初に出迎えてくれるのが、モネの庭におけるシンボリックなゾーン「水の庭」である。


▲水面への映り込みは、生前のモネが特にこだわった点の一つだといわれている。


▲地面に長く伸びる影はこの時期ならではの光景。とてもノスタルジックだ。(※個人の感想です)

▲山頂の展望所「風の丘」へ訪れるためには幾つかの方法があるが、お薦めのルートは次のイラストの通りである。

▲ただし通常時には、夕方には閉鎖されるルートが含まれるので注意が必要。

▲今回は、水の庭→メタセコイアの小道→遊びの森→ボルディゲラの庭を通って…

▲「リヴィエラの小屋」横の遊歩道から(風の丘を目指して)上って行った。
風の丘での シャッターチャンスは 突然に‼



▲モネの庭にはもう何十回も訪れているが、「風の丘」にやって来たのは初めてである。

▲すぐ後ろを歩いてきた若者が手前のベンチへ座り…

▲更にその後のカップルが左奥のベンチに座り、遥か彼方を眺め出した。もちろんこのシャッターチャンスを逃す訳はなく、速攻でカシャッ‼。

▲風の丘からの黄昏時の眺望は、開園時間が延長される「キャンバスナイト」時のみに見られる光景なので、とても貴重なカットとなった。

▲なおこれらのカットは画面内の明暗差が大きいため、通常このような状態(※コントラストと色調)で撮ることは出来ないが…。詳しくは100回記念特集の「画像はこのように修整されている(※仮題)」でご紹介の予定。
とても歩きやすい(下りやすい) 遊歩道


▲眺望を楽しんだ後は「自然の森遊歩道」を通って「水の池」畔まで下って行った。

▲もちろんこの遊歩道も初めて通るルートである。

▲このルートは彼方が眺められるというわけではなく、生い茂る樹々の下を進んで行くといったイメージである。

▲足元は綺麗に整備されたうえシンプルな順路となっているため、初めてでも快適に進むことが出来る。(※個人の感想です)

▲山の斜面を照らす夕日に反射した樹々の姿が、まるで絵画の世界に迷い込んだよう。(※個人の感想です)

▲地元中学校の卒業生が記念に植樹した樹木が、遊歩道脇で育っていた。彼らが大人になって再びこの庭園を訪れた際、青春の思い出がきっと鮮やかに蘇ってくることだろう。
これぞ エキゾチックジャパン


▲ひと際寒い気温の中で、炎の灯りが心身ともに温まるのは何故⁉

▲これは別の意味で、お熱い風景⁉ (※撮影していたら突然画角に入ってきてビックリ⁉)



▲ヤシの木などが暖色の光で包み込み込まれ、見事にエキゾティックな夜景を生み出していた。
訪れた人々を 虜にしたものとは…

▲同時開催イベントとして、「謎解きゲーム」が実施された。

▲これは受付で配布される解答用紙を元に、園内に設けられた謎解きポイントを巡って行くもの。

▲謎を解きながら最終問題に正解すれば指輪がGet出来るということで、老若男女が寒さを忘れて挑んでいた。
モネの心象風景を かたちに…


▲昨年は「黄昏の共鳴が紡ぐ情景」がテーマとなっていた。モネの傑作「睡蓮の池、夕暮れ」からインスピレーションを受け、青と黄色の光が「水の庭」を優雅に照らし出していた⁉

▲モネが描いた作品睡蓮の池、夕暮れは、夕暮れ時の睡蓮の池の穏やかな美しさを表現し、光が水面に映る様子が特徴なのだが、まさにその心象を三次元で表現したものがご覧の光景である。





▲モネの庭の詳細は、昼と夜の間に モネの庭マルモッタンをご覧ください。
僅か2日間 5分間の花火は 儚くも美しい


▲モネがどうしても咲かせたかったのが青い睡蓮だった。だが、熱帯性植物である青い睡蓮がジヴェルニー(ノルマンディー地方)で開花することはなかった。

▲しかし、北川村モネの庭マルモッタンでは見事に咲かすことに成功したのである。

▲その「青い睡蓮」をモチーフにした花火が「モネの冬花火」として夜空を彩った。





▲静寂の中で鳴り響く、奈半利川から打ち上げられた花火の音と光の共演に人々は酔いしれた。
■2025年の打ち上げ花火の実施日=11月9日(日)・30日(日) / 時間=19:00~(約5分間)


コメント
モネの庭のシンボリックなゾーンと紹介された「水の庭」の冒頭の画像は見入るねえ
水面は風による波紋もなく日陰の木々には緑がわずかに残りつつ日当たりが良さそうな樹木の葉の色づきは季節の変わり行きを感じさせ奥の空の景色はこの時期らしい雲と遠慮気味に残るような青空の在り様が見て取れ正に絵画これぞ絵画!
この映像にはまいった!
自然には人は勝てんねえ
リヴィエラの小屋とボルディグラの庭の景色も秀逸やねえ
借景となるか遠目の山々は見慣れた和風の景色
くだんの庭景色はヤシ風の樹木が何やら東南アジアなどの異国情緒を思わす仕立て
今回の画像にはそれぞれ相応しい音楽を当てはめてみたい興を催されるわ
ただ老残の身「Ado」も「YOASOBI」も「Mrs.GREEN APPLE」も??
思い浮かぶ音楽は当然今風のものではござんせん
せいぜいビッグバンドジャズやオールディーズなどの楽曲しか思いつきませんがね
風の丘の夕日にたたずむ人影
はるか眼下に見渡す奈半利川の河口から土佐湾の広大
まことに穏やで雄大な風景よねえ
今年のモネの冬花火は今日11月9日(日)が初日だとか
コメントを入れさせてもらった時間帯には既に花火は済んだ頃やけど
天気がどうだったかねえ
ここの花火は山の上で見ることになるので花火の開いたところをほぼ真横から眺めることになるはねえ
球形に弾ける花火やから下から見上げる景色と形状は一緒なんやろうけんど存外花火の中心を真横に見るということはめずらしいがじゃない?
北川村に行く価値はあるねえ
思わず心に沁みる美しい景色に感動していただけたようで、ご紹介した甲斐があります。
今年のモネの冬花火の第一弾は、天候に恵まれ無事終えたようです。
仰るようにこの花火は小高い「山の上」で見ることになるため、
見上げる角度が緩やかで他の地の「打ち上げ花火」とは趣きが異なります。
一見の価値がありますが、現地まで出掛けることが出来ない方には、
せめて画面上でその趣きを感じていただけたら嬉しいです。