この記事の公開日:2024.05.25
▲日本最後のローカル新線「ごめん・なはり線」をオープンデッキ車両で巡るプチ旅の第四弾…
▲ご紹介するのは「西分駅」~「穴内駅」の区間…
▲ルートの中で最も美しいといわれる琴ヶ浜や、松並木の中を走り抜けて行きます。
美しい眺望は まずトンネルの洗礼を受けてから…
▲「ごめん・なはり線」には、ご覧のようなトンネルが存在しているが…
▲デッキでは「目の前の壁」だけでなく「反射風」や「反射音」等、トンネル特有の影響をもろに受けることになる。
▲言い換えると、これらは「テーマパークの乗り物に勝るとも劣らない感覚を味わうこと」ともいえるだろう。
▲それでは、トンネル内で見られたお客人たちの様子を一気にご紹介。(※複数回乗車して撮影)
▲(左)前側の人はトンネル入口の時点で座っているが、間もなく(右)後ろの人も座ることに…
▲(左)突然の風圧に姿勢が崩れる。(右)背中を窓に付けて顔は下に向けつつ、さらには手すりを握っていないと安定していられない!?
▲それは、男性だって同じこと。
▲(左)最初は前を向いていたが、(右)やはり背中を窓にもたれかけて姿勢を安定させることに…
▲人が多いと、(左)後方の人は比較的安定して立っていられる…と思ったら、(右)はずみで一斉に姿勢が後ろの窓の方へ…その時、一瞬列が乱れたため撮れた光景がこれ。
↑※画面左下の▶をクリックすると動画が再生されます。
トンネルを抜けると そこは南国だった…
▲手結山トンネルを抜けると辺りの光景は一変する。列車は「日本の白砂青松100選」に選ばれている「琴ヶ浜」に沿って4kmほど走って行く。ちなみに、TVの旅番組等で度々登場する有名なシーン(地点)がこのアングルだ。
▲次の「西分駅」へ向かうカーブ(★)では、観光ガイドのアナウンスが車内に流れてくるため、お客人たちは一斉にカメラを構える…
松並木に溶け込む 西分駅
▲次に現れるのが海抜18.4mに設けられた「西分駅」だ。
▲駅のキャラクターは「にしぶん つきこちゃん」。琴ヶ浜は月の名所として名高いため設定された。
▲高架下(駅南側)では、松並木と自転車道(歩道兼用)が続く光景が…その美しさには目を奪われる。
漢字だと別の意味に読まれる 和食駅
▲続いては海抜22.1mに設けられた「和食駅」である。和食ではなく和食と読む。
▲駅のキャラクターは「わじき かっぱ君」。駅がある「芸西村」の中央部には「和食川」が流れている。そこに河童が住んでいたという伝説にちなんで設定された。
▲川にはかっぱの像があり、側には地元の特産品を扱うかっぱ市が設けられている。「見る・買う」共に楽しめるエリアだ。(※片道10分)
▲プラットホームからは「南側に太平洋」「北側に町並み」の長閑な風景が広がっている。
琴ヶ浜を散策するなら 和食駅
▲「琴ヶ浜」を楽しむのに一番便利なのが「和食駅」だ。浜に沿って設けられている自転車道(歩道兼用)を歩いて行く。
▲中央部に設けられた「琴ヶ浜公園」の一角には、坂本龍馬の妻:お龍と実妹:君枝が寄り添いながら龍馬像に向かって手を振る姉妹像が佇んでいる。(※片道7分)
▲ちなみに毎年10月の夜、琴ヶ浜で開催されている「竹灯りの宵」というイベントは圧巻だ。
美しさと珍しさを兼ね備えた 赤野駅
▲「和食駅」を出ると3分で着くのが「赤野駅」だ。
▲ところで、この旅で毎回登場するこのカット。背景は「和食駅~赤野駅」へ向かうシーンである。
▲どこまでも真っすぐな線路と、その両側を覆うように生えた松並木の光景は一見の価値あり。
▲海抜15.1mに設けられた「赤野駅」のキャラクターは「あかの かもめちゃん」。広大な太平洋の光景をイメージして設定された。
▲この駅の高架下は…もちろん、浜に沿って自転車道(歩道兼用)が通っている。
▲「赤野駅」のプラットホーム(から)と…
▲駅を出た直後に現れる光景は、南国安芸道路(芸西西I.C~安芸西I.C間8.5km)の工事の様子(※黄色の点線)。
▲時代の流れを垣間見られる「今、限定」の貴重な光景だ。
▲国道55号線と交差するように設けられたトンネルの入口(★)は、珍しく四角形をしているが…「はて⁉」
ハウス栽培の 小集落の中に佇む 穴内駅
▲トンネルを出ると…
▲ほどなく着くのが、山の裾野:海抜15.9mの位置に設けられたに「穴内駅」だ。
▲駅のキャラクターは「あなない ナスビさん」。この地域で栽培が盛んな茄子がモデルとなっている。
▲プラットホームからも海は見られるのだが、北側にある山(の中腹)に登ってみた(※片道1分弱)。やっぱり太平洋は雄大だ。(※国道55号線は実際には見えない)
▲国道が通り路面バスが走るこの地区。しかし「交通弱者が近隣や県中央部へ気軽に出掛けることを考えると、鉄道が重要な足であることは間違いないだろう」…等と思いを馳せながら駅を後にした。
列車は 県東部:中核都市の町中へ
▲「穴内駅」のすぐ東にあるトンネルへ…
▲いよいよ、県東部の中でも一番大きな町へ…そこにはこのルートの中で、他と趣が一変する光景が広がっているのだった。
コメント
土佐湾沿いに走る鉄道の「ごめん・なはり線」には9本のトンネルがあるとか
ごめん駅を出て県東部の奈半利方面に向かって幾駅か過ぎればほどなく海ぎわに出て終点までほぼ海沿い近くを走るイメージの「ごめん・なはり線」やがフルマラソンほどの区間にトンネル9本が
高知東部方面はどこも海ぎわまで山が迫っている地形が延々と続いているということよねえ
まあ県西部も似たり寄ったりで県全体が山また山という成り立ちの中に人の生活圏が点在しちゅう所よねえ高知県は
JR土讃線でも高速道路の高知自動車道でも道中はトンネルだらけ
単調ではあるトンネル通行やけどくぐるたびに目的地へ近づきつつある感があってトンネルくぐりは案外ワクワクするもんでもあるんやが「ごめん・なはり線」ではオープンデッキ列車があるき同乗してデッキに出れば風・音などの反響が楽しめるんや
ブログ主はテーマパークの乗り物に劣らない感覚を味わえると上手い表現をしちゅうけんど確かに映像を見るとトンネルは狭そうで大型遊園地の乗り物感がありそうや
公共交通機関やから軌道の急激なアップダウンはないろうき我ら老人でも安心してプチスリルを楽しめそうやわ
なにより何とかランドなどへ行って踏ん張って乗るより割安か!
手結山トンネルを安芸に向かって出て見える琴ヶ浜から奈半利方面の絵柄は松林や海山景色が平地の国道を通行していて見える風景と一味ちがって「ごめん・なはり線」でないと見えない高みからの光景やし下るレールが程よいカーブを描いて海に向かって延び旅情をかもしだしお徳感満載もうけものの景色やねえ
琴ヶ浜を行く列車からは松林を上から越しに眺められ砂浜には波が寄せては返し対岸はアメリカという海が果てしなく続き青空が覆いかぶさるが如く広がってこれぞ土佐湾の海沿いの光景という風情で目に焼きつく景色やね
今回紹介の区間だけでも和食駅と穴内駅は行き違い用の駅なのか線路が複線になっているよね
単線ばかりが続くと狭っ苦し感があるけど所々に複線があると大型遊園地の一方通行の乗り物の類ではないぞよ公共交通機関での移動中だぞとの旅の趣が感じられて行く先々がいよいよ楽しみになるよねえ
高知県は地形の関係上、どうしても人家(町)が海沿いに集中しています。
そこでトンネルの出番となるわけですが、そのトンネルがテーマパークの乗り物よりリアルなのは必然と言えば必然化もしれませんね。
仰るように、「ごめん・なはり線」の軌道には急激なアップダウンはありません。
また、急なカーブも少ないため「車酔い!?」も「限りなく起きない」といっても過言ではありません。
中央のマスコミは、大人の事情により大都市圏の話題ばかり追いがちですが、地方において「知られざる貴重な体験が出来る」ことは決して少なくないですね。
ところで、単線の「ごめん・なはり線」ではどうしても行き違い列車待ちが発生します。
この話題については「ごめん・なはり線の旅⓼(旅のこもれ話)」で取り上げる予定です。
ぜひご覧ください。