
この記事の公開日:2025.04.15

▲1ヵ月前、県中央部で命の道の一部3.5kmが開通した。

▲その道路は住民たちが長年待ち望んだものだった。(※詳細は高知東部自動車道①)





トンネルを抜けると 一般道へ…

▲記事では芸西西I.Cを起点に、高知東部自動車道(※以下南国安芸道路または自動車道)の安芸西I.C(※仮称)方面へ順に紹介しています。

▲南国安芸道路は現在、トンネルを抜けると終点となる。(※地図①)

▲目の前には工事が進む自動車道の光景が広がっている。(※地図①)

▲ここは芸西村。である。

▲村はビニールハウス(※以下ハウス)が密集する光景が特徴だったが、自動車道延伸工事に伴いその光景は一変した。


▲ハウス群が立ち退いた跡は、盛んだったハウス栽培の光景を想像しづらく思えるのだが…(※地図②)

▲工事現場の北側には今でもハウスが立ち並び…

▲ご覧のような施設園芸が盛んに行われている。ちなみに芸西村は、技能実習生(外国人)が人口に占める割合が県下で一番高くなっている。

▲そして、命の道(南国安芸道路)の工事は全面開通を目指して着実に進んでいる。(※地図②)
芸西村東部の 和食では…


▲ここは、芸西村の東部にある和食地区である。(※地図③)

▲自動車道開通後には、国道(55号線)が並走する珍しい光景が見られるようになる。


▲田園と高架列車(※点線○)、そして自動車道工事の光景は今しか見られない。(※点線○は列車)(※地図③)
安芸市最西端 赤野地区では…

▲(芸西村)和食地区の東に位置するのが安芸市である。同市は県東部における最大の街であり、芸西村と隣接しているのが(安芸市)赤野地区である。


▲自動車道の工事の様子は、ごめん・なはり線の赤野駅のホームから眺めることが出来る。(※地図④)



▲昔ながらの光景とは対照的な近代的白い構造物が東へ伸びて行っている。

▲白い構造物は、やがて国道55号線と交差し…


▲海岸段丘の上へと緩やかに上っている。(※地図⑤)
自動車道工事現場 周辺の見所① 赤野休憩所

▲県中央部と東部を往来するには自動車道の全面開通までは必ず国道55号線を通る必要がある。

▲工事区間で自動車道と国道が離れるエリア内に、赤野休憩所がある。(※地図⑥)

▲眺めがとにかく素晴らしい。放送中の朝ドラのロケ地になった琴ヶ浜をはじめ列車(※電車ではない)がゴトゴト走る光景は、都会では決して味わえない!?癒しの光景だ。

▲赤野休憩所下には高知安芸自転車道が設けられている。そのためドライバーだけでなく、サイクリストやお遍路などの姿をよく見かける。(※地図⑥)



▲春先には絵に描いたような光景が…。(※地図⑥)
自動車道は 赤野休憩所の上を通って…



▲自動車道は平地から海岸段丘へと緩やかに上ってきて…

▲一旦、国道と距離を置きながら段丘の中を東進していく。(※地図⑤)
自動車道工事現場 周辺の見所② 矢流古戦場跡


▲工事中の自動車道と国道が再び寄り添ってくる辺りに…(※地図⑦)

▲ひっそりと石碑が佇む矢流古戦場跡がある。ここは岬で眺めもいいため…

▲かつては、地名(矢流)を名乗るレストランがあった。道行く人々のオアシスだったが、現在では取り壊され更地に…。

▲遺っているのは、ここが古戦場だったことを物語る石碑のみである。

▲矢流古戦場というのは、その昔土佐国の制覇を目指す長宗我部元親と、安芸の地を支配する安芸国虎が戦った場所のこと。戦に勝利した長曾我部元親は後に土佐國統一を果たし、やがて四国を制覇していったのだった。(※地図⑦)
矢流古戦場跡北側の 段丘の上では…


▲古戦場跡北側の段丘の上で見られるのが畑の中の盛り土。(※地図⑧)



▲それはもちろん自動車道の工事である。

▲かつて長閑だった農耕地風景は、全く異った様相に変貌しようとしている。(※地図⑧)

▲東部を眺めると見えるのが穴内地区、次はそこ(黄色の点線辺り)へ行って見よう。
段丘で盛んなハウス園芸 その横を貫く自動車道

▲穴内側から見た先ほどの撮影ポイントが、黄色の点線辺りである。(※地図⑨)


▲ここも段丘となっているので、下を並走している国道や鉄道から工事の様子を伺うことは出来ない。(※地図⑨)

▲しかし、このような大掛かりな工事が繰り広げられている。

▲長閑な段丘で、ハウスのすぐ横を自動車道が通る光景は目新しい姿。(※地図⑨)
東端(終始点) 安芸西I.C付近は…


▲南国安芸道路(高知東部自動車道)の東端(終始点)は、ここ安芸西I.C(※仮称)となる。

▲立ち退きを終え、その時(※工事)を待つ先代からの土地。

▲この光景は時の中においては些細な出来事だろう。しかし後年振り返ったとき、時代の移り変わりを物語る歴史的な一幕を垣間見ているのかもしれない。
四国8の字ネットワークを 目指して…


▲命の道(高知東部自動車道/36km)は、全区間が高架(※トンネルを含む)か段丘の上を貫き災害時や緊急時の安全・安心を高めている。(※詳細はこちら)

▲今年春、南海トラフ地震に関する国の被害想定が公表された。その結果、今後30年以内の発生確率が80%に引き上げられ、かつ県下での1m以上の浸水域が10%広がった。

▲残り8.5kmの工事進捗率は(※2024.4.1時点)52%であり開通時期は未定である。とにもかくにも、一刻も早い全線開通が待たれる。

▲高知東部自動車道の全線開通後は、高知市~安芸市間が現在の半分の時間で移動できるとアナウンスされている。

▲工事中の区間は海岸沿いと海岸段丘を貫くため眺望が素晴らしく、ドライバーの気持ちを和ませてくれそうなルートとなりそうだ。(※よそ見はダメだが…)

▲そしてその先(東)は安芸道路(阿南安芸自動車道)と名称を変え、近い将来四国8の字ネットワークを形成する予定だ。(※現在工事中)
コメント
高知東部自動車道は経路を見るとまさしく県東部の生命線じゃねえ
先月「龍馬空港IC」と「のいちIC」の間が開通し県中央部から芸西西ICまでがつながりだいぶ東へ伸びた感があって随分と利便性が良くなっちゅうろうねえ
安芸から東も気にはなるところやけんど当面の懸案は芸西西から安芸の町まで
どんな按配じゃろうかと気も急くけんど工事は進みゆうみたいなねえ
芸西から赤野矢流安芸へと各地で工事着手されてるようで順良く行きゆうと思いたいがひいき目欲目じゃろうか
それにしてもこの未開通区間の現状画像は貴重なねえ
橋脚など立体構造物だけでなく開削部などもあるようなけんど気取っていうと「槌音高く」という感じで工事が進みゆうと思いたいところ
今は橋脚には道路部分が乗っかかっていない風景がほとんどみたいやけど徐々に橋脚が増え伸び林立して行く様を遠目やまじかに高見からの遠望と角度を変えて切り取って行った画像は価値あるねえ
数年後にも自動車道が開通したら二度とお目にかかれない今の工事途上の景色はまっこと貴重やわ
御苦労さまやけんど全線開通までおりゅうし工事進捗景色を丹念に写し撮って見せてもらいたいねえ
早速ご覧いただきありがとうございます。
工事区間はほとんどが掘削中か、橋脚のみという光景です。仰るように、やがて道路部分が乗っかかってくると「開通もいよいよだなぁ」と感じるかもしれません。
今は一見なんて事のないように思える風景が、やがて過去の貴重な1ページとなることでしょう。
これからも「過ぎ行く今」を、可能な限り記録し続けていきます。