この記事の公開日:2024.04.10
▲舞台は高知県東部:土佐くろしお鉄道の「ごめん・なはり線」。県中央部:南国市から東部:奈半利町の間を結ぶローカル線。42.7kmの全21駅を80分余り(※オープンデッキ車両の場合)で結んでいる。
▲高架鉄道のため走行スピードは、単線にも関わらず(最高)110km/hとJR特急列車並みの速さを誇っている。なお、電車ではなく非電化の鉄道(ディーゼル)で、日本最後のローカル新線でもある。
▲同線は田園地帯や土佐湾沿岸を中心に走っている。そのため特長として、⓵美しい景観が見られる。⓶通勤・通学・地元客だけでなく観光目的での乗客も同乗する。③いくつかの駅に物産館を併設している…等が挙げられる。
▲特長は他にも…。④各駅には各地域と密着したキャラクターだちが設定されている。これは、県出身の漫画家:やなせたかし氏(一部:やなせスタジオ)が「故郷を盛り上げるのに一役買えれば…」と考案したもの。(※あかおか駅では全キャラクターを展示)
▲次回からシリーズでご紹介する「ごめん・なはり線の旅」。内容はマスコミでは報じられない「全21駅」・「そこからの光景」・駅から歩いて行ける「近辺のお薦めスポット」等。今回は第一弾としてダイジェスト版をどうぞ。
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▲「ごめん・なはり線の旅」シリーズの記事内容は、「既知の事実」の他に「取材・調査・乗車」した内容等を基に構成しています。
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▲この記事は、個人が発信しているもので「土佐くろしお鉄道株式会社」とは直接関係ありません。なお、記事の正確さには十分注意していますが、内容・結果等を完全保証するものではありません。
走るのは 特長ある5種類の車輛
▲同線は海岸沿いを走るため、防錆対策としてオールステンレスカーを採用。車輛が非常に高価ゆえ、第三セクターの鉄道では貴重な存在だ。ちなみに車輛の形式名は9640で「くろしお」にちなんで命名されている。
▲走る車両は5種類。まずは①「一般車両」で、車体に各駅のキャラクターが描かれている。
▲続いては②「モネの庭号」で、車体に希少な青い睡蓮が描かれている。
▲そして③「手のひらを太陽に号」で、同線では珍しいロングシートの座席となっており、イベントや宴会などの貸切車両としても活用されている。
▲さらには、派手なラッピングが施された④「阪神タイガース応援列車」。これは、タイガースのキャンプ地である安芸市にちなんだもの。
▲最後は、形状が鯨のフォルムをした⑤「オープンデッキ車両」。眺望が売りのオープンデッキ車両は国内では唯一となっている。
▲ちなみにオープンデッキ車両の色には「青」と「緑」の2種類があり、ランダムに用いられている。
▲次回からシリーズでご紹介する「ごめん・なはり線の旅」では、この緑のオープンデッキ車両(しんたろう2号)に乗って旅をして行きます。
トンネル内だって デッキで楽しむ
▲田園地帯や土佐湾沿岸を走る路線とはいえ、地形上どうしても山の中を貫くルートは避けられない。そこで「トンネルの中を通過する」という事になるのだが…
▲その場合でも、オープンデッキならではの魅力は健在だ。
▲ただし風圧が半端ないので…ご覧のような姿勢になることも。
高架ゆえに…
▲駅によっては、プラットホーム(駅舎)から高架を走る列車を同じ目線(高さ)で見ることも出来る。
▲もちろん高架鉄道ゆえに、見られる風景は文句なし!
高架鉄道とはいえ 踏切が10ヵ所ある
▲基本的には高架だが、ところどころに地上を走る区間が存在する。踏切は10ヵ所あり、その内の9ヵ所が安芸市東部(伊尾木駅周辺)に集中している。
▲残りの一ヵ所が香南市にある踏切だ。工事中の道路は高知東部自動車道※で、列車はその真下を横切るように走っている。(※2025春:開通予定)
橋も 色々あるけれど…
▲同線は幾つかの川を跨いでいる。通常はご覧のような無機質な形状と色彩だが…
▲唯一アーチ型で、カラーの着色が施されているのが夜須駅(ヤ・シィパーク)の東に位置する橋梁だ。
駅の周辺には 色んなお薦めスポットが…
▲これらは全て、駅から歩いて行ける距離にある「お薦めスポット」の一例。
旅の終わりには…
▲終点の「奈半利駅」では、文字通り「終わり」の光景を眼にする。
次回 後免駅からオープンデッキ車両に乗って…
▲旅ではご紹介した以外にも、変化していく「絶景」や駅周辺の「歩いて行けるお薦めスポット」をはじめ「故郷グルメ」等もご紹介します。
▲次回、第二弾は後免駅(GN40)を出発し、のいち駅(GN37)まで。果たしてどんな旅になるのか…。
コメント
高知市内で生まれ育った老生の小学生時代は昭和三十年代でまだマイカーの時代じゃなく中学生になるまでに高知市の外に行ったのは修学旅行以外では東は隣の南国市まで西も隣の「いの町」までぐらいだったな
小学校五~六年生あたりの社会科の授業で先生が黒板を覆うように吊して使う高知県地図は時代物の巻物のオバケのような代物だったよ
そのデカい地図帳で高知県内の地理を習ったわけやけど周りの大人の話の中でしか聞いたことがない幡多の中村や宿毛だの安芸や室戸なんかは県外のように遙か遠い所という感じがしたもんだったな
小学生の頃バアさんに安芸へは十里で室戸は二十里
甲浦までは三十里だと県東部の距離感を教わったことがあるのよ
明治生まれのジイさんバアさんの使う度量衡は終生尺貫法だったなあ
子供の頃ジイさんバアさんの口から出る目方は何貫や何百匁で身近な寸法は何尺何寸
足袋は十文半とか
体積は何石とかだったよ
距離は何里何町広さは何坪何反何畝を使い一反キタナカなんぞと言ってもいたな
いずれも戦後教育を受けている子供の迂拙には換算は四苦八苦
いまだに尺貫法での実感はイマイチ
往時まるで幕藩時代の人と話をしているような感があって今思うと得がたい体験だったなあ
土佐くろしお鉄道:ごめん・なはり線は南国市から奈半利町まで42.7㎞だとか
バアさんに教わった高知市~安芸までの十里約40㎞は昔のクネクネした街道の道程やろうから高架で多少のカーブがあってもそこそこ直線的に進む軌道の距離では高知市の東隣りの南国市から40㎞そちこちで奈半利まで行くんやねえ
ごめん・なはり線の紹介が今回をかわきりにシリーズで始まるとのこと
このフルマラソンほどの距離を土佐湾沿いに走るごめん・なはり線の各駅その周辺のお薦めスポットの紹介は県外在住者にはありがたい
「ごめん」から今回紹介があった何やらグッと胸に迫るものがある終点風景の奈半利駅のレールの途切れる景色まで春からの旅気分に浸らせてもらえるかと思うと楽しみやわ
これに故郷グルメの紹介もあるとか
ええねえ!
田舎寿司の映像に早くもヨダレがでそうやわ
いつもご覧いただきありがとうございます。
高知県東部と西部を比べると、(一般的に)東部の道路は整備が遅れているとよく言われています。
確かに、子どもの頃から抱いてきたイメージはその通りでした。
しかし、現在着実に整備が進んでいます。
自動車道とは別に、現在の幹線道路である国道55号線は安芸市伊尾木地区では既に拡張され、(実感として)運転時の疲労が随分軽減されています。
そして、同じく安芸市東部では55号線の拡張工事が進み、間もなく快適に走行できるようになることでしょう。
しかし55号線は、海岸線に沿うように造られた幹線道路。一旦災害が発生すると…。
そのため、高架鉄道である「ごめん・なはり線」の各駅は「緊急避難場所」に指定されています。
次回からのブログ記事では、この辺りのエピソードも盛り込みながら奈半利駅を目指して行きます。
ぜひご覧ください。