この記事の公開日:2024.03.25
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▲「やなせたかし」氏は8~18歳の多感な時期を、出身地「現:やなせたかし朴ノ木公園」から19km離れた地:南国市御免で過ごした。※この記事では、南国市中心部一帯を御免(ごめん)と呼称しています。
▲現在、彼が暮らした屋敷はなく「やなせたかし・ごめん駅前公園」として一般開放されている。
▲今回の舞台は、2025年前期の朝ドラで重要な地となるであろう「御免(※以下ごめんと呼称)」の町。視点を3つに絞り、独特な「道路事情」、アレが日本一の「路面電車」2021年春に新しく出来た町のランドマーク「海洋堂 Space Factory なんこく」をご紹介します。(※御免の町の歴史遺構等は別の機会にご紹介)
ごめんの町と電車
▲ごめんは、土佐藩家老:野中兼山の新田開発事業により造られた舟入川が東西に流れている。彼はこの地へ内陸水運に特化した商業の町をつくり、入植した者に土地を与え租税を免除した。それが諸役御免の「後免町」のいわれとなっている。
▲現在、この「ごめん」の町と切っても切れないのが路面電車である。
▲しかし、昔から「ごめん(市街地)」の電車軌道が通っている場所は歩道がなく、かつ車道の幅が狭い上に曲がりくねっている箇所が多いという道路事情に悩まされ、軌道を跨いで車が走行してきた。
▲また右折レーンが少なく、渋滞が発生しがちである。これらの走行事情から、OIRAが幼い頃は「ごめん」は車で走りにくいというイメージがあった。
▲しかし、近年「ごめん」はバイパスの役割を果たす新道の整備が複数箇所で進んでおり、交通渋滞の緩和が大いに期待されている。
▲ちなみに、道路上において信号がない場合の優先順位は 歩行者〉路面電車〉一般車両(二輪車を含む) となる。
小さな町に 公共交通3社の駅が…
▲高知市の東隣に位置する南国市。その中心地である「ごめん」は、町域が非常にコンパクトにまとまっている。
▲町には、JR&土佐くろしお鉄道の「①後免駅」と…
▲土佐くろしお鉄道の「②ごめん町駅」…
▲そして、とさでん交通の「③ごめん駅」という3つの公共交通機関の駅が設けられている。
▲地元では、JR土讃線および土佐くろしお鉄道の車両を「汽車」、とさでん交通の車両を「電車」と呼び分けしている。(※電化されているのは、とさでん交通の路面電車のみ)
▲③とさでん交通は、東西線として(南国市)「ごめん」~(吾川郡)「いの町」まで22.1kmの距離を1時間30分かけて走っている。なお、南北線は(JR高知駅~桟橋通5丁目)3.2kmあり、合わせた総延長25.3kmは日本最長を誇っている。
▲ちなみに県中心部から郡部へ乗り入れる路面電車は、国内では「宇都宮芳賀ライトレール線」と「とさでん交通」のみである。
▲車両は昔ながらの形状をしたものや、様々なラッピング車両をはじめ外国の町を走っていた車両など、電車マニアにはたまらない光景が日常的にみられる。
世界に名高い海洋堂の発信基地は 電車の駅からすぐ
▲路面電車の起点・終点となる「ごめん駅」から280mの場所へ、2021年春「海洋堂 Space Factory なんこく」がOPENした。
▲施設の正式名称は「南国市ものづくりサポートセンター」という。
▲実は、南国市は昔から「もの創り」が盛んな地域である。有名な発明者を多く輩出しいることから南国市は「ひとづくり・まちづくり・ものづくり」に尽力するため設置した。
▲施設では、世界に誇る地元企業の技術や地元に関連する団体や個人の作品等を一堂に紹介している。
▲「海洋堂 Space Factory なんこく」施設内外の画像は許可を得て撮影・公開しています。なお画像の転載は禁止です。詳しくは、当サイト内のプライバシーポリシーをご確認ください。
▲施設の運営は、造形技術で世界に誇る海洋堂が担っている。内部はソフビフィギュア生産工場を兼ね備えているので、フィギュアが生まれる瞬間を見ることも出来る国内初の施設でもある。(※入館無料)
▲施設内の各設備には近未来的なデザインが採用され、まるでSF映画の世界に迷い込んだような錯覚に陥ってしまう(※個人の印象です)。
フィギュアファンには たまらない光景が…
▲怪獣が「ごめん」の町並みを…(※町並みを知っているものには迫力あり過ぎ⁉)
▲これは、県内の色んな地域で見られる「海洋堂とコラボ」した自販機の一例。初めて目にしたときには、色んな意味で主張している⁉ そのデザインに驚いたものだ。
■ご紹介した施設内の様子は一例です。施設内には有名なキャラクターフィギュアをはじめ、様々な造形物や情報など見所がたっぷりです。
コメント
高知も特に県中央部に生活圏のある県人には南国市の後免の町は呼び名も馴染み所在地もなじみやけど良く言えばコンパクトな町
あえて難を言うと道が狭い町というイメージよねえ
けんど県外に住まいしている元高知県人には「ごめん」の呼び名が妙に懐かしく町の在りようも気取らず小ぶりでよそ行きの格好にようばん気楽さがある街で我が町感ひしひしよ
ところが今般のブログ主の紹介では「ごめん」の町が道路を新設するは広げるはでこじゃんと変貌しゆうとのこと結構やねえ
確かに高知では昔から現JR(旧国鉄)線路を走る車両は「汽車」と呼び
路面のレールを走る「とでん」の車両は「電車」と呼ばあねえ
まあ今どき「汽車」じゃゆうてねえ
都会人には今でも蒸気機関車が走っているのかといぶかしがられるろうけんどやっぱり土讃線は汽車よ汽車!
都市ごとに鉄道(特に旧国鉄・現JR)の駅は町の中心地に在ったり市街地の外れに在ったりして町の在りようと鉄道の敷かれ方の成り立ちが窺われて興味深いんやが現JRの高知駅も後免駅も町の中心部から離れた所に設置されちゅうぜねえ
してみると既に開けた街中へは乗り込めず町外れの空いたスペースがあった所に駅を設けたという経緯かねえ
やなせたかしさんは旧国鉄の後免駅の近くで戦前に十年程住んだ勘定になるけんど周りはまだ田畑が残った所やったろうかと想像力がかき立てられるわ
「こめん」の町は汽車と電車の駅がほどよい距離に近接していて鉄道マニアに人気が出るんじゃないの
今回のブログで見せてもろうた後免の街中を流れる舟入川は出自どおり人工的な用水路の体をなしているんやねえ
見慣れた下流の大津・高須地区辺りの川幅の広い舟入川とすぐにイメージが結びつかなかったわ
近距離でも場所場所で川の様子が異なるところが舟入川の面白いところやね
後免の町に天下に響いた海洋堂があるとは以外
ジジイでも興味をそそられるねえ
後免の街並みのジオラマに何やら怪しいものが?
足元しか写ってないけんど映画でのべつ関東地方を襲う例のやつでねえ
気を持たすアングルでの撮影うまいねえ
季節がら手入れの行き届いた庭園や花の名所風光明媚な観光地もええけんど
海洋堂に行くとあれやこれやをじっくり眺めて日がな一日楽しめそうやわ
後免の町にええとこ出来たねえ
ご覧いただきありがとうございます。
「ごめん」の町を懐かしく感じていただけたようで、今回取り上げた甲斐がありました。
今回ご紹介した以外にも「ごめん」の町はアップデートし続けています。
それらの多くが、来年の朝ドラ放映決定以前に取り組まれていたことに驚きを隠せませんでした。
実は「ごめん」の町については取材が現在進行形でして、詳細については改めて取り上げる予定です。
ご存じのように、南国市は高知市の東隣に位置しながらも、町と呼べるエリアはとてもコンパクトです。
それが「ごめん」の町ですね。
小さな「ごめん」の町に、⓵なぜ世界的な企業「海洋堂」がかかわったのか。
国内初の施設は、駅前という好立地にも関わらず、⓶なぜ「入場無料」に出来たのか。
これらの「?」も改めてご紹介してゆく予定です。