
この記事の公開日:2025.11.25

▲高知市から車で30分前後の所に香南市赤岡町という小さな町がある。

▲そこは、春は雄大な太平洋を肴に大杯を飲み干す「どろめ祭り」や…

▲夏は絵師金蔵の芝居絵屏風が町の通りを埋め尽くす「絵金祭り」、町へは多くのファンが訪れている。(※赤岡町および絵金祭りの詳細はこちらから)

▲ところで、土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」の各駅には、やなせたかし氏が考案したイメージキャラクターがそれぞれ設定されている。(※ごめん・なはり線の旅の詳細はこちらから)


▲「赤岡駅」では、その全てを見ることが出来る。

▲ちなみに町は、今年の朝ドラ「あんぱん」の放映に合わせ、(この春)全てのキャラクターとジオラマの化粧直しを行った。
祭りの会場 赤岡町横町とは⁉

▲今回の「赤岡冬の夏祭り」は、2024年12月上旬に二日間開催された様子を記録したもの。(※2025年の予定は最後にご紹介)

▲メイン会場となったのが横町で、会場の北端にあるのが赤岡橋(※旧:赤岡大橋)である。江戸時代には町中を流れる香宗川に架かる唯一の橋だった。当時この地に港はなく、満潮時に舟がこの川を遡り舟着場に着いていたため、周辺には茶屋が点在していたという。

▲橋の西側には、かつて与楽寺(※明治に廃寺)があった。その山門を中心に栄えたのが、門前町の赤岡町である。
祭りは 一人の学生の想いから始まった

▲この祭りは、一人の学生がきっかけとなって1995年(H7)の冬に始まった。

▲冒頭でも紹介したように町には春は「どろめ祭り」があり、夏は「絵金祭り」があるが冬には何もなく町は閑散としていた。

▲そんなとき、ある学生が「絵金祭り」にやって来た…

▲彼は、そのとき町の空気観に惚れ込み「町に若者を呼びたい。そうすれば何かが変わるのではないか…」と考えた。

▲彼は関係者に声を掛けた…町の人々も思いは同じだった。当初、彼は続けていくことについて考える余裕はなく、一回目をやりきることで精一杯だった。

▲しかし、翌年また違う学生が訪れて…。

▲そうして「冬の夏祭り」は歩き始めコロナ禍を乗り越え…

▲撮影時の2024年12月には第29回を迎えるまでになっていた。





動物だって 寒いものは寒いんだ




祭りで 腹ごしらえは外せない




様々な音が 静寂な町中に 響き渡る



▲「バナナの叩き売り」の口上にも負けず劣らず「少年は、バナナを抱く⁉」。


▲「なりきり歌合戦」に飛び入り参加か⁉ それとも…


▲観客も思わず踊り出すほど「愉快・痛快・何やってんかい⁉」。


▲「太鼓の乱れ打ち」は迫力満点のパフォーマンスでした。

▲保育園児だって「太鼓」と「踊り」のパフォーマンスを披露し大盛り上がり。

▲キャラクター「あかおかえる」が民踊クラブのメンバーと「赤岡慕情」の舞をして練り歩き。

▲ちなみに「あかおかえる」は「赤岡へ帰る」を掛けたもの。「赤岡へ帰ってきて欲しい」との願いが込められている。
寒気を 歓喜に…




▲盛り上がり過ぎる、観客を巻き込んだ「綱引き」。


▲ハロウィンではありません。この祭りならでは「仮装コンテスト」参加者の面々。

▲「単にモノを売るだけのイベントにはしない」との想いで、町の寒気を歓喜に変えた「赤岡冬の夏祭り」。

▲どさくさにまぎれて30年(※主催者発表のコメント)…間もなく、その幕が開く。
■2025年=12月6日(土)・7日(日)の二日間開催(予定)
冬なのに 夏定番の踊りが…

▲「赤岡冬の夏祭り」のハイライトは、何といっても「よさこい踊り」。二日間にわたり、選び抜かれた3チームがパフォーマンスを繰り広げた。

▲初日に演舞を披露したのは、地元香南市のチーム「おきゃく屋」。土佐の伝統文化である“おきゃく(宴会)”のように、皆が和気あいあいと踊ることをモットーとしているチームだ。


▲今回は、2023年版と…

▲2024年版の衣装でパフォーマンスを披露した。

▲所々にユニークなポーズが盛り込まれており、まさに「土佐のおきゃく(宴会)っぽいな」と感じさせる見事なパフォーマンスだった。

▲二日目に演舞を披露したチームの一つ高知市の「社楽々」だ。

▲YouTubeチャンネル「令和の虎」に出演し、投資を受けて活動をスタートした新しいチームである。

▲踊り子たちは「令和の虎」や、代表のTikTok「よさこい社長」の視聴者が参加している。
踊り子たちの後ろの正面 だぁ~れ⁉

▲そして、二日目に演舞を披露したもう一つのチームが「TACYON」だ。不死鳥をテーマにパフォーマンスを繰り広げた。

▲かつて所属チームの活動休止などで舞台を失った踊り子らが発足させたチームではあるが、現在では関東や関西にも支部があるほどの人気チームとなっている。

▲演舞を終えた踊り子たちの視線の先には…。詳しくは、新春の100回記念特集の「ハプニングは突然⁉」でご紹介します。

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