この記事の公開日:2024.06.25
▲日本最後のローカル新線をオープンデッキ車両で巡るプチ旅の第六弾…
この旅では珍しい 平地にある駅
▲安芸市の郊外に設けられている「伊尾木駅」…
▲この辺りのルートは、民家の間を横切るように設けられているのが特徴。(※駅の海抜は9.2m)
▲そしてプラットホームの壁にあり、否が応でも目に飛び込んでくる「観光案内看板」に圧倒される。
▲駅のキャラクターは「いおき トラオ君」。映画でお馴染み「寅さん」がモデルとなっている。(※詳細は後述)
▲「ごめん・なはり線」は基本的に高架鉄道なので、踏切は「10ヵ所」のみ。1ヵ所は「のいち駅~よしかわ駅」の区間にあるが…
▲「9ヵ所」は「伊尾木駅近辺」に集中している。
▲中には「踏切」というにはあまりにも小さくて、「その先に何がある!?」という驚きの方が大きいものも…。
駅周辺にある 有名なもの二つ
▲駅周辺の「生活道」の横でひっそりと佇む「寅さん地蔵」。(※片道7分)
▲実は「安芸市を全国区に…」と始まった映画の誘致運動が実を結び、「男はつらいよ」の高知ロケ(1996年)が決定し、準備に入っていた頃…
▲突然、主演俳優が亡くなり映画自体が幻となってしまった。そこで(翌年)記念碑として建立されたのがこれら。
▲地蔵のすぐ近くには、昨年「伊尾木洞」のお客人向けに駐車場が誕生した。伊尾木洞とは、昨年の前期朝ドラで度々登場した洞窟のこと。(※寅さん地蔵から徒歩1分弱)
▲今年の「大型連休」のある日の光景がこれ。昨年の同時期の倍以上停まっていたのが印象的だった。
▲伊尾木洞には40種類以上のシダが自生しており、迫力満点。(※駐車場から入口まで片道2分弱)
再び高架を走り 下山駅へ
▲「伊尾木駅」出発後、列車は風光明媚な「大山岬」を右手に眺めながら…ではなく、トンネルの中を駆け抜けて行く。(※つまり、見えない)
▲ちなみに、大山岬の姿がこれ。
▲列車は、大山のトンネルを抜けると国道55号線と交差した後「下山駅」へ…
▲山際の海抜16.6mの位置に設けられた「下山駅」。駅のキャラクターは「しもやま ちどりちゃん」で、安芸市出身の弘田龍太郎が作曲した童謡「浜千鳥」がモチーフとなっている。
▲プラットホームからは「正面に太平洋・右手に安芸市中心部」などが一望出来る。
▲その後列車は、次の町「安田町」へと入って行く。
松並木とハウス群が美しい 唐浜駅
▲軌道と並走していた国道55号線が、大きくRを描きながら海岸線の松並木に向かって伸びている。
▲「唐浜駅」周辺で見られるビニルハウス群…
▲その中を「真っすぐ伸びている線路」の光景がこれら。
▲海抜12.9mに位置する「唐浜駅」。駅のキャラクターは「とうのはま へんろ君」。ちなみに駅北の「神峯山」には、第27番札所の「神峯寺」がある。(※詳細は改めてご紹介)
松並木の間には 国道55号線の休憩所が…
▲プラットホームに立つと、目の前にパノラマビューが広がる。実は「安田町」には二つの駅があり、各プラットホーム前には「海向き」と「山向き」という異なる光景が広がっている。(※山向きは後述)
▲唐浜駅から見えた「唐浜休憩所」に行ってみた。(※片道12分)
▲安田町は2018年2月、スペインのモンテフリオ町(※白壁の家並みが世界的に有名な町)と「姉妹都市協定」を結んだ。
▲その後(2020年12月)、町は国道55号線沿いにモンテフリオをイメージした休憩所を設けた。
▲トイレとベンチやテーブルのみが設置されたシンプルな造りだが、フォトジェニックな施設として人気のスポットとなっている。(※夜間、辺りは暖色系の灯りに包まれる)
山間の田園の中に もう一つの駅が…
▲国道55号線から少し離れ、山間に設けられた海抜15.1mの「安田駅」。
▲プラットホームに立つと、(北方向に)連なる山と長閑な田園のパノラマビューが見られる。
▲駅のキャラクターは「やすだ アユ君」。頭上の魚は鮎で、駅の近くを流れる「安田川」にちなんでいる。ちなみに安田川の鮎は「全国清流めぐり利き鮎大会」でも優勝した経歴を持っている。
鮎と 清流:安田川
▲国道55号線沿いには、人目を惹く「鮎のオブジェ」が設置されている。
▲県内に於いて全国区の清流といえば「四万十川」や「仁淀川」が挙げられる。しかし、清流でしか生息出来ない「鮎」が多く棲む「川」という事は…
▲この「安田川」は、隠れた「清流」ということ。
▲普段静かな安田川は鮎釣りが解禁されると、釣り人たちの勇躍する姿が…
次回 旅は いよいよクライマックスへ…
▲次回は、いよいよ「プチ旅」のクライマックス。珍しい「空中の終着点」で目にした光景とは…
コメント
ブログ冒頭の映像の妙齢(?たぶん)のご婦人の指先のET模様
ええねえ
雄大な土佐湾沿いの景色の何処を指差して話が弾みゆうろうねえ
何とも長閑な風景やわ
高架が特徴的なごめん・なはり線にあって数少ない踏切のほとんどが集中しているという伊尾木駅近辺は見所やね
汽笛一声新橋を・・・で名をはす鉄道唱歌は明治半ば30年代初め頃に作られたと聞くけど鉄道に付き物の鉄橋や踏切は当時としては目新しい近代施設やったろうと思うねえ
東海道線や山陽道線などの歌詞に所々鉄の橋との歌詞はあるけど踏切の歌詞はまず見あたらんのよ
ちなみに老生ボケ予防に新橋~長崎までの百幾つの歌詞を暗記してまんねん
鉄道敷設時に踏切が無かったとは思われんけど珍しい物として往時の人の口の端にのぼら無かったのかねえ不思議やわ
それとも現代人の我々が見知ったような遮断器のある踏切は無かったのかねえ
生活感のある踏切が集まっている伊尾木駅近辺は乗り鉄にはワクワク感のある所かねえ
安芸市はかの国民的娯楽映画やった寅さん映画のロケ地に名乗りを上げていたんやねえ
渥美さんが撮影前に泉下の客となってオジャンになったとは何とも残念
地蔵さんを祭って供養してくれゆうとは安芸市の方々は義理堅い
渥美さん惜しんであまりある俳優さんやったわ
伊尾木駅を出た列車は鉄道唱歌風の五七調で
〽黒潮洗う大山の岬の松を右に見て・・・
と進むかと思いきやトンネルでスッと通過して下山駅
大山岬の景色・・・惜しい!
見返りの景色を堪能して安田町へ
安田のビニールハウス群の眺めは国道を行き来しているときと異なり高架鉄道ならではの景色やね
鮎が躍る安田川
四万十川や仁淀川にひけをとらん清流ぜねえ
このままの景色で残って行ってもらいたいねえ高知の宝やき
細部までご覧いただきありがとうございます。
「新橋~長崎」まで百幾つの歌詞を暗記されているなんて凄いですね。
「新しいことを記憶することが脳のリフレッシュに大切だ」という事を、取材を通じて日々痛感しています。
伊尾木駅周辺の踏切の中には「誰のために、何のために…」と思えるものがあります。
でも住民の生活が先にあった場所に、後からレールが敷かれたためにそうなったんでしょうね。
そして「寅さん地蔵」が「伊尾木洞」のすぐ側にあったことに驚いたものです。
ニュースで「寅さん地蔵」のことは何度か耳にしていたのですが、その場所が分からず何年か経っていました。
そんな時、詳しく調べると「伊尾木洞専用駐車場」の隣にあったんです。
取材(撮影)していると、こんなケースは何度も経験しています。
「ここには何度も足を運んでいたが、180度身体を方向転換すると〇〇があったなんて…」
思い込みは視野を狭めるだけですね。
毎回、新鮮な驚きを通して頭の中がリフレッシュしています。