
この記事の公開日:2025.06.25






セットを ジオラマで覗き見してみよう















ドラマ放映記念の 様々なイベントをご紹介

▲やなせたかし氏が生まれ育った地域には物部川が流れている。朝ドラ「あんぱん」の初期エピソードに度々登場した大自然豊かな河川である。

▲川が流れるエリア「南国市・香南市・香美市」にある3市は、朝ドラ「あんぱん」の放映を記念し、観光博(※観光キャンペーン)を3月29日(土)~2026年2月8日(日)まで開催している。取り上げたイベントは、オープニングイベントとして開催された。

▲時は朝ドラ放映開始の前日(3月30日)。会場は「海洋堂SpaveFactoryなんこく」と…

▲「南国市シンボルロード(正式名称:都市計画道路南国駅前線)」である。(※南国市シンボルロードはイベントが終了した同日夕方から供用が開始された)

▲今回はその様子(イベント)を振り返りながら、トリビアと共にご紹介します。
まずは 海洋堂の会場から

▲小学生以下を対象に「あんぱんと餅投げ」が行われ、会場は大盛り上がり。画面奥でスマホで撮影している人は大人たちである。


▲やなせ氏の発案により「ごめん」というユニークな地名を活かし、言いそびれた「ごめんなさい」を1枚のハガキに込める「ハガキでごめんなさい全国コンクール」が2003年(H15)に始まった。

▲昨年度は全国から1,100通を超える応募があった。町の専用サイトでは歴代の受賞作品が公開されている。

▲22回目を迎える2025年度、募集は7月~11月まで。詳しくは、南国市観光協会または南国市役所商工観光課のHPをご覧ください。

▲高知県は生姜の生産量日本一を誇り、南国市が県内有数の産地でもあるので地域活性化のためにやなせ氏がキャラクターをつくったことを前回の記事で紹介した。

▲2009年(H21)、後免町駅前に生姜地蔵が建立された際、やなせ氏はお披露目式だけでは物足りないと
生姜音頭をつくった。さらに、式典の歌手の手配・踊りの手配・土産の手配まで一切を行ったという。

▲地元の商工会女性部のメンバーはやなせ氏から贈られた浴衣を着て、様々なイベントで披露し生姜の町をアピールしている。

▲2005年に南国市職員の余興で誕生したご当地ヒーロー:ごめん戦隊ゴメンジャーNEXT。レッドをリーダーとし、後免町の商店街を寂れさせようとしている悪の怪人「サビレラー」から町を守っている。

▲実は、彼らの正体は市職員を中心に構成されており、大人の事情(※転勤や業務の関係)で正体が変わってしまうのは止むを得ない。見た目(※年齢による体形やアクションの技量)の違いはご愛敬⁉

▲子どもたちにとって大人の事情は関係ない⁉ 各イベントに数多く呼ばれ、大人気となっている。

▲地元高校の吹奏楽部によるパフォーマンスが行われた。

▲同部卒業生の中には、某ビッグアーティストに楽曲を提供し続ける人もいる。また同部はコンクールにおいて、各賞を多数獲得するなど実力は折り紙付き。
もう一つの会場 シンボルロードとは…

▲やなせ氏が幼い頃、柳瀬医院から後免駅までは一帯が農事試験場の畑だった。

▲小川で魚を獲り蛙を追いかけていたエリアには、日本の農村風景そのものの世界が広がっていた。夕暮れの美しさはもちろん、夜になると満天の星が零れ落ちそうに瞬いていたという。

▲その光景は民家が立ち並ぶ光景へと変貌を遂げた。さらに時が経ち、この春ついに南の電車通りから北のJR後免駅までの区間(414m)が一本の道路で結ばれた。

▲それが、(通称)南国市シンボルロードと呼ばれる都市計画道路南国駅前線である。
シンボルロード開通前の 最初で最後のイベント

▲朝ドラ「あんぱん」にちなんであんぱん食い競争が行われた。ドラマと違って、老若男女が自由に参加できるイベントだ。


▲〇〇も外聞も…構っちゃいられない!?
子どもだってももちろん… ちょっと違う⁉

▲幼い子どもは大人と違い、自然体で見飽きない!?




▲クルクル回ってかぶりつけないのは、ドラマでも見たような気が…


▲少し大きい子になると、勝負は勝負⁉

▲もちろんレース用のアンパンは、朝田パンではありません。
車はまだ走れないけど 自動車と綱引きを…




▲ニュートラルだと意外と車は動く⁉ 一瞬自分が強くなったような気が…はい、それ錯覚です。
今度は 人間vs人間 ガチの戦い

▲参加者は、綱を握り…

▲応援者は、手に汗握る!?




▲例え、大人だって…

▲子どもだって…勝ったときの嬉しさは同じ‼

▲こうして全てのイベントが終了したその日の夕方…

▲シンボルロードの供用が開始された。(※写真は後日撮影したもの)
歩道脇に ひっそり佇む 1枚の石碑

▲幅25m・片側2車線・(両側に)幅4.5mの歩道が設けられたシンボルロード。朝夕のラッシュを解消し歩行者の安全性を格段に向上させたという。

▲その歩道脇にひっそり佇む1枚の石碑がある。1563年にこの地で起こった安芸氏vs長宗我部氏の戦いによる戦死者を供養する碑である。(※詳細を調べたてみたが、それ以上のことは分からなかった)


▲参考:これは柳瀬医院跡と供養碑との間にある戦死者を祀る道信山と呼ばれる兜塚である。(※地元では、どんしんやまの名で親しまれている)


▲例え道路工事中であっても、撤去されることなく大切に遺されてきた。

シンボルロード脇では さらに変貌を…





コメント
なんべん見ても海洋堂が作ったかつての後免の町のジオラマは精巧にして緻密
多くを語り「凄い!」のひとことやねえ
なまじ近年の後免の町を知っちゅう者にはジオラマの景色はたまらんわ
町に歴史あり人にも歴史ありよねえ
言うちゃなんやが南国市後免の町はかねて行き慣れた町ではあってもさのみ特徴らしいもんがある処という気で往来した思い出はなかった老生
ところがなかなか
今春からの朝ドラ放送をきっかけに相前後してブログ氏が時代を行きつ戻りつさした町の紹介をしてくれてすっかり土地勘が増した気分になったよ
後免の町に通った「南国市シンボルロード」は画期的やねえ
町の顔つきがガラリと変わった感じでねえ
道の真ん中で綱引きパン食い競争
微笑ましいこと
参加者は一生ものの思い出になったろうと映像を見ている迂生も口元が緩むわ
それにしても「やなせさん」はアイデアマンやねえ
イベントを創り出しキャラクターを生み出し根付かして実行力が驚異的
この先の朝ドラでそこのところがどういうように描かれていくか楽しみやね
仰るように海洋堂の再現性のクオリティの高さは凄いですよね。
昔の生活が詳しく見えてきて飽きることがありません。
そして町の中心部に造られた「シンボルロード」は、都会から見るとどうってことない普通の道かもしれません。
しかし後免町という視点で捉えると、大きな変貌となります。
後免町では、今から50数年前に都市計画が持ち上がりました。
でも現実は大人の事情が複雑に絡み合い、「計画→消滅→計画→消滅…」を繰り返してきた経緯があります。
まさか、空きスペースが限られた後免町の中心部を
「大きな(立派な)道路が本当に貫くとは、いったい誰が想像したでしょう」という感じです。
「後免の町中は道路事情が悪いので、車で出かけて行くには…」という負のイメージは一変しました。
隣町に住む身としてはこれからも、ハード面だけでなくソフト面でも充実する姿を見届けていきたいと考えています。