この記事の公開日:2024.05.10
▲今回は、日本最後のローカル新線「ごめん・なはり線」で42.7km・全21駅・7市町村をオープンデッキ車両で巡るプチ旅の第三弾。
▲ご紹介するのは「よしかわ駅」~「夜須駅」の区間…
▲長閑な田園を後に、雄大な太平洋を眺めながら走るルートです。
田園の中にあり 絶景が広がる よしかわ駅へ
▲列車は「のいち駅」を出た後、里山の間を抜けて次の駅「よしかわ駅」へと到着。
▲駅は町外れにあるため、周辺に他の施設はない。
▲海抜13.6mに設けられたこの駅には、地域の特産品として有名な「鰻」がモデルとなったキャラクターが…
▲駅は、田園の中にあるため眺望が最高。
▲列車は駅を出た後、海の見える「あかおか駅」へと向かって行く。
列車は 大きく弧を描いた後 次の駅へと…
▲列車は、赤岡の町並みと漁港の間を抜け「あかおか駅」へ到着。
▲この駅から、しばらく土佐湾(太平洋)に沿って走るルートとなる。デッキのお客人たちは興奮気味⁉
▲「あかおか駅」は、海抜13.2mの位置に設けられている。
▲高架駅の1Fにはショウウインドーがあり、(あき総合病院前駅以外)全駅のキャラクター人形を展示。「ごめん・なはり線」のルートも再現されている。(※赤岡町がⒸクリアし観光振興の一環として設置)
駅の近辺 静かな町がダイナミックに…
▲駅周辺にある見所の一つが、絵師:金蔵(通称:絵金)の作品(芝居絵屏風)を展示した絵金蔵である。(※片道5分)
▲作品は描かれた世界観を大切にするため、提灯を手に持ち薄明りで鑑賞する工夫がなされている。
▲そして夏には、商店街を会場に「絵金祭り」が開催され人気を博している。(※2024年は7月20・21日に開催予定)
駅周辺が開放的な 香我美駅
▲さらに海沿いに走るとほどなく着くのが、海抜13.6mにある香我美駅だ。
▲周辺に民家が密集しているわけでもないが、やたら広い駐車場を完備していることに驚いた。
▲駅のキャラクターは、その甘さが超有名な県内ブランド「山北みかん」(香我美町:山北産)がモデルとなっている。
駅を挟むように位置し 駅隣りにあるものとは…
▲駅の北側にある畑を会場に、毎年春先には四国最大級の「チューリップまつり」が開催されている。(※片道3分)
▲駅周辺の景観をよくしようと、県観光の一環として始まった。
※チューリップまつりの詳細は別の機会にご紹介します。
▲高架駅下には、高知の食材を使った手作りジェラートが(通年)人気の「ドルチェかがみ」がある。(※片道1分弱)
▲駅周辺の活性化と「地域の素材を活かした身体に優しいジェラートを世に出したい」と、駅の敷地の一角で営業が始まった。
周辺が南国情緒あふれる 夜須駅へ
▲香我美駅を後にして、さらに海沿いに走ると…
▲目の前に、突然南国情緒あふれる光景が現れる…夜須駅だ。
▲プラットホーム上に設置された設備が、鯨を背後から見た形をしていることにお気づきだろうか⁉ (※ちなみに、オープンデッキ車両は明らかに鯨がモチーフとなっている)
▲海抜12.4mの位置に設けられた駅周辺には「ヤ・シィパーク」を中心に、リゾート気分が楽しめる様々な施設が充実している。
▲駅のキャラクターは、人魚がモチーフとなった「やす にんぎょちゃん」。
▲駅南の「ヤ・シィパーク」には県内屈指の海水浴場が設けられている。キャラクターは、この地で行われる「ミス・マーメイドコンテスト」に由来しているのだ。
夜須駅周辺は 見所がいっぱい
▲海水浴場側には津波避難タワーが設置されている。頻繁に地震被害が報じられているが、この地も決して他人事ではない。(※片道2分)
▲海沿いには、道路(橋)が持ち上がる手結港可動橋がある。「日本珍スポット100景」に選ばれただけでなく、車のCMロケ地にもなった驚きの光景が見られる。(※片道10分)
▲その可動橋から山側に目をやると中腹(国道55号線沿い)に江戸時代から続く、音に聞こえた餅菓子店がある。
▲ニッキ風味が懐かしい「餡入りつき餅」は、県下では「手結山の餅」として名高い。(※片道15分)
▲残念ながら、オープンデッキ車両(しんたろう2号)が通過する時間帯は可動橋が下りている。
列車は いよいよ橋を渡りトンネルへ…
▲この路線は、様々な河川や国道55号線を跨いで走っている。ゆえに色んな形をした鉄橋があるのだが、大形の鉄橋と呼べるのは3箇所のみ。その内の最初の鉄橋が夜須駅の東方にある。
▲この辺りの「夜須海岸」に溶け込むよう、水色に着色された鉄橋。青空と緑山に映える工夫がなされている。なお、着色された鉄橋は此処のみ。(※前方右に可動橋がある)
▲その後すぐトンネルが待ち構えている。トンネルを抜けるとそこには…。その前に、オープンデッキ車両ならでは「トンネルの洗礼」を受けるのでした。
コメント
列車が「よしかわ駅」から「あかおか駅」へと向かうといよいよ海が間近になり土佐湾沿いに走る「ごめん・なはり線」の見せ場となってくるねえ
土佐人には開放的というか気宇壮大な表現をときに口にする性分があり何かというと海の向こうはアメリカよと開けっぴろげな事を言うところがあるよねえ
あかおか駅辺りから海沿いを「なはり線」で走ると高架やから眺望はまさしくそんな気分ピッタリとなる風景じゃろうねえ
今回掲載されている地図を見て初めて気がついたんやが赤岡の町は水路に囲まれた島のような形状なんやね
商業繁華な町だったと聞いたことがあるけど水運で栄えた地形なんやね
赤岡の街なかを歩いても島の中を移動しているという感覚はなかったけんど地理的にはお掘りに囲まれた城跡か環濠地域のようなところで絵金を活躍させた豊かな土地柄で歴史あるカッコいい町なんやね
あかおか駅から香我美駅あたりの海際は今でこそ直線的な砂浜という風情やけどその昔紀貫之の土佐日記で宇多の松原に停泊したとあったような
たぶんこの辺りにならあねえ
今となっては千年前の地形は偲ぶよすがもないけんど赤岡から香我美町岸本周辺は当時の外航港湾があったわけよねえ
往時には船を休め今は花で人の目を癒しということやけど花より団子で「ドルチェかがみ」のジェラートについ目がいくねえ
まあ暑い時期の食べ物という感じやが通年人気があるとはさすが南国土佐やねえ
高知の海岸線はやけに長いけんど海水浴が安全にできる砂浜は案外少ないき夜須駅隣接のヤ・シィパークは貴重な場所でこの夏も賑わうろう
夜須駅周辺は海水浴ができるし手結港の可動橋が見られ名代のニッキ風味の餅が売られておりうんと気を惹かれる所やわ
手結山といえばこれも聞こえたサツマイモの産地やが間もなく新芋のイモケンピも出回るかねえ
食い意地のはった者には香南地区の海際地域はこたえられんわ
いつもご覧いただきありがとうございます。
高架の上から眺める眺望は何物にも代えがたい見応えがあります。
側を並走する国道55号線を運転しながら眺める景色とは全く違う印象です。
その昔、赤岡の町は県東部と県中央部を結ぶ重要な(商業の)町だったようです。
県東部へのアクセス道路は、(実質)片側一車線の国道55号線(※野市~芸西西は自動車道も有り)しかないのですが、
国道沿いは見事な景色が延々と続くため見飽きることがありません。
(※あくまで個人の見解ですが…)
ところで、今月初旬に手結港可動橋の追加撮影へ出かけた際のエピソードです。
手結山の餅店傍の国道55号線脇に30分ほど立っていました。
すると、手結山の餅店の前に次から次へと車が停まるではありませんか。
そう、ご紹介した餅を求めてやって来てるのです。
「侮れないな、峠の餅屋!」です。