
この記事の公開日:2026.05.14

▲今回訪れたのは、南国市:高知龍馬空港の東側に位置する香南市:吉川町です。


▲元々は面積が小さい村でしたが、平成の大合併(H18年・2006)により香南市となると同時に吉川村は吉川町として生まれ変わりました。

▲町は一級河川:物部川の河口付近に位置し、高知龍馬空港(南国市)から…

▲車で5分ほどで桜づつみ公園(香南市吉川町)に辿り着きます。


▲ゆえに公園の堤防からは、様々な旅客機の離着陸(直後・直前の)シーンが見られます。


展望台から 眺められるものは…


▲堤防を歩いて行くと、間もなくコンクリートの門に辿り着く。

▲それは、漁船の通路だった吉川水門の名残り吉川展望台である。

▲螺旋階段を上がると大パノラマが…。

▲東側の眼下には、船が整列した吉川漁港が広がり…

▲西側には、河口に砂礫※がさらに堆積するのを防ぐためユンボが置かれていた。

南国市側から眺めた 展望台と河口の姿は…


▲2022年10月にNHK BSで放送された日本縦断こころ旅で、某俳優が視聴者からの手紙を読み香南市の旅を始めた地点がここ。(※この堤防周辺は南国市側にあるが、香南市:吉川町の飛地となっている)


▲県外に住むその手紙の主によると「かつて、キャンプ好きの夫と行き当たりばったりの旅をしていたとき、偶然この地に辿り着いた※♥」そうだ。

※♥episode…東の海上に突然「光」が見えたと思ったら…

♥旅客機がグングン近づいてきて…

♥ぶつかりそうで肝を冷やしたそう。

♥その後頭上を轟音で通り過ぎ着陸へ…

♥この体験を機に手紙の主は「離着陸をかぶりつきで見るマニア」になったそう。

▲ちなみに、このポイントは離着陸シーンを直接眺められる抜群のロケーションとなっており…

▲訪れる人々の姿が絶えない。

▲さらに、この海辺はマニアの間では有名なサーフスポットである。なお、物部川の河口は砂礫が堆積しており、対岸同士を繋いだ砂州となっている。


▲こんな高波の中…素人からすると、見てるだけで怖そうなんだが⁉
吉川町側の堤防は 桜づつみ公園に

▲河口辺りの、吉川町側の堤防を整備したのが桜つづみ公園で…

▲春~初夏に咲く、桜・ツツジ・アジサイなどが植栽されている。

▲桜づつみとは、桜の植樹等により良好な水辺空間の形成を図り…

▲併せて堤防の強化、および土砂の備蓄等水防活動に必要な機能の整備のため設置された堤防である(※もう少し解りやすく表現したかったのだが、OIRAには訳せなかった)。ゆえに、公園内にゴミ箱などは設置されていない。
公園に設けられた 世界一の遊具

▲世界一の遊具とは「モンキーバー」と呼ばれる雲梯のことで、1995年春に桜づつみ公園内に設けられた。

▲どうせ造るなら…と、当時「日本一の長さ」にしたという。

▲(当時)村のPRになればと半信半疑でギネスブック社Ⓡ(英国)に申請したところ、1997年7月:世界一長い雲梯(※全長=102m・バーの数=400本)として認定された。

▲ただし雲梯や天然色劇場(※後述)の建設にあたり、一部の村民から「無駄」「もったいない」などアンチの声も挙がっていたそうだ。

▲だが、当時の村長は「村の知名度を上げ、村民の誇りとなるものを…」と事業を推進。地元新聞には「小さな村の大きな挑戦」として取り上げられたのだった。

▲なおギネス記録の称号は2019年4月、神戸市の複合施設内に設けられた雲梯に譲り渡している。(※長さ=149.992m・バーの数=556本)
インパクト充分 天然色劇場

▲吉川町を語る上でこの劇場は外せない。1997年4月にオープンした当時は「吉川村天然色劇場」と呼ばれていた屋外劇場だ。

▲インパクト溢れる名称は空・海・川をはじめ、周辺に緑や自然の色彩が溢れていることから名づけられたもの。

▲ドーム型ですり鉢状になった屋外劇場は、完成当時四国一の規模を誇った。

▲3,500人を収容出来る芝生の観客席は迫力がある。

▲この劇場では、今ではメジャークラスの大物アーチストたちがオープン当時次々とコンサートを開催した。現在でも、年間を通じて様々なイベントが開催されている。
胃袋を満たす天然色市場・知的好奇心を満たす〇〇保管施設

▲天然色劇場には市場が併設されており、新鮮な野菜や鮮魚をはじめ、香南市の食材を使ったデザートなどが販売されている。

▲その市場の側に、1981年(S56年)に物部川河口沖で偶然漁師によって引き上げられたグラマンのエンジン・プロペラが保管された施設がある。

▲ただし現在は、平和学習のための団体による見学は可能だが個人での見学は不可となっている。(※当サイトに対し、撮影とWEBでの公開が特別に許可された。詳細はこちらから)
不法投棄が後を絶たない 岩壁に…

▲この地の海岸はかつて不法投棄が後を絶たない状況で、町の問題になっていた。

▲毎年地域住民などで清掃活動をしていたが、イタチごっこの状態が続いていた。

▲そこで「堤防に絵を描くことで人々が絵を見に来てくれるようになれば、不法投棄がなくなるのではないか⁉」という思いから、2012年に地元高校の協力で壁画の描画が始まり…

▲その後「お絵描き堤防」の名で親しまれるようになった。

▲やがて取り組みは広がりを見せ地元の保育園やデザインスクールなどが協力し、継続して行われるようになった。

▲ご覧のように晴れた日には、遥か遠くの町まで見渡すことが出来る。(※肉眼では室戸までも…)

▲ここは特に観光スポットではないが、自転車で桜つづみ公園の堤防~漁港~海岸沿いというように町内を回遊する人の姿も…
お絵描き堤防の側に 命を守るタワーが!


▲お絵描き堤防の側に津波避難タワーがあった。

▲大きな河川と太平洋に面した町の宿命とも言えるのが、大津波のリスクである。

▲南海トラフ巨大地震が発生した際には、ここ吉川町に8mを越える津波が十数分で到達すると予想されている。

▲そこで町中に命山がない吉川町には、全9ヵ所に津波避難タワーが設置されており、イザというとき命を守る盾となる。

▲ところで吉川町の津波避難タワーをよ~く見ると、ある特徴が…

▲もう、お気づきですか⁉

▲未だの方へ、ヒントはこのカット!

▲参考までに、お隣南国市の津波避難タワーがこれ。

▲正解=吉川町のタワーは柱の形が四角形になっている。

▲形状の違いは、いったい何を意味しているのでしょう⁉ (※詳細は、別の機会にご紹介します)
命山がなくても 吉川町を一望

▲先ほど町中に命山がないと記したが、実は町を一望できる場所が町外れにある。それが土佐くろしお鉄道:ごめん・なはり線のよしかわ駅だ。

▲ご覧のように高架駅となっている。ところで、設置スペースに困らないだろう駅の自販機の設置位置(高さ)が気になった。踏み台まで設けて、何故わざわざこの位置に⁉

▲プラットホームに立つと、目の前には大パノラマが広がっている。

▲ということは、お隣南国市の光景も眺められる。

▲ちなみによしかわ駅はその高さから、自然災害発生時の緊急避難場所に指定されている。

▲のどかな一両列車は、海沿いのあかおか駅へと向かって行った。

コメント
いろいろいいとこありますね~10年経過すると変化有りで樹木も大きくなって景色に時を感じますね、。
早々にご覧いただきありがとうございます。
私の中では吉川「村」のままで記憶が留まっていました。
しかし今回、記事の編集を通じて「町」に変化していることを知りました。
また、南国市側の堤防エリアが吉川町の「飛地」だったと言う事実も初めて知りました。
今回も、知的好奇心が刺激されっぱなしの回となりました。