107「旅に出よう」と誘う声に 寝た子が起きる

安芸市
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この記事の公開日:2026.04.10

▲今回訪ねたのは、高知県東部の安芸市あきしです。

▲中心街の周辺には見所が沢山あり…

▲それらの多くが安芸観光情報センターのレンタサイクルで行ける距離にあります。

▲ご紹介するのは4月中旬にシーズン※を迎える、歴史ある「内原野うちはらの公園」と… (※年度により前後します)

▲様々な現代的施設が整備された「安芸あき広域公園」です。


■果たして、あなたが心惹かれるのはどれだろう⁉

内原野公園の シンボルといえば…

▲内原野公園を象徴するのが「弁天池べんてんいけ」と呼ばれるため池だ。

▲それは土佐藩家老:五藤家ごとうけの五代目当主:五藤正範まさのりにより、財政の安定と増収のための新田開発を目的として350年ほど前(1673~1680年頃)に築造された。

▲周辺には野遊びの場として遊歩道が整備され、現在の内原野公園の礎となった。

▲弁天池(通称:内原野池)は、貯水量:88,600㎥・堤高:9.4m・堤頂長:340m・安芸市の基幹産業である「ナス・ピーマン」等の栽培のための水源地となっている。

▲そして、ため池(2ha)を中心とした内原野公園一帯(+3ha)には…

▲サクラ・ツツジ・アヤメ・フジ・ショウブなどの花木や、季節の植物たち15,000本が植栽されている。

▲ちなみに弁天池は、2010年(H22)に農林水産省主催の全国ため池百選に選ばれている。

▲ため池というと、一般人にはあまり興味を持ってもらえない農業水利施設だが、弁天池は「観光資源や住民の憩いの場としての役割を果たしている」ことが選出された主な理由だ。

▲ほらね、自転車で周遊する観光客だっているんだから。

池で 楽しむモノといえば…

▲今年も5月6日(水・振休)までの期間「内原野つつじ祭り」が開催されており、G.Wには池を使った県下唯一のボート漕ぎが体験できる。

▲祭りといえばグルメ。食べ物に呼び寄せられる習性はいつでも例外にあらず⁉

▲これは、池のほとりに常設されている歌碑である。

▲多くの人が幼い頃に口遊んだであろう童謡を作曲したのが、この地出身の弘田龍太郎ひろたりゅうたろうである。

▲歌碑の石は、浄貞寺じょうていじに建立されている「♪お山のお猿」の石を二つ割りにした片方が用いられている。

▲これが浄貞寺の歌碑。内原野公園に建立されている「♪咲いた桜に」の石の片方だ。

この時期 花の主役はやっぱり ツツジ⁉

▲園内にあるツツジの8割が、赤やピンクの花を咲かせるオンツツジとなっている。

▲葉に産毛があり、触ったときにモチっとすることから名付けられたモチツツジ。

▲牧野富太郎博士が新種として発表したフジツツジをはじめ、ドウダンツツジやヒラドツツジなどが咲き誇る園内を巡る植物散策ツアーも開催されている。(※つつじ祭り期間中限定)

G.W前には主役が交代

▲どの世界も、時が経てばやがて迎える世代交代。

▲ツツジに代わって、アヤメやショウブが園内を彩る。(※例年のツツジの見頃は4月中旬、アヤメ・ショウブの見頃は4月下旬~6月上旬)

■2年連続で撮影のタイミングが合わず、咲いた花の画像を用意できなかったのが残念!

丘陵を登って行くと…

▲池の畔ほとりから数分の丘陵地に、弁天池や安芸平野さらには太平洋(土佐湾)を眺められる建物がある。それが、殿様の休憩所として建てられた「延寿亭えんじゅてい」である。

▲建築されたのは幕末で、元々炊飯や宿泊の設備はなく厠かわやがあるだけの茅葺かやぶき平屋建ての建物(35坪)だった。(※1991年(H3)に建て替え)

▲ 施設の名称は、しばらく「土佐藩主:山内容堂やまうちようどうが名付けた」と言われていたが、後年「第十二代藩主:山内豊資やまうちとよすけだった」という記録が発見された。

▲延寿亭は、つつじ祭り期間中の抹茶接待や琴の演奏会、その他イベントなどで活用されている。

それは 一期一会から始まった

▲園内で偶然知り合った地元の方に「写真を撮るなら、珍しいものを見せてあげる」と言われ…

▲一緒に展望台へ登って行った。

▲展望台に着くと、先ほどよりさらに遠くまで見渡すことができて大感激‼ さすが県立自然公園区域に指定されているだけのことはある。

▲もちろん、ツツジの咲き具合も絶妙だ。

展望台で見たものは 景色だけではなく…

▲心地好よい風が吹く中、東屋あずまやでくつろぐ案内役のお二人。

▲視線の方向を変えると、その先に何やら…

▲少し遅れて辿り着いた近隣地域の方たちと、ある話に華が咲く。

▲実は、案内役のお二人が昨日訪れた際に偶然発見した…

▲フクロウ⁉の赤ちゃんだった。「不苦労」とも当て字されるほど縁起物の鳥だ。動物園でも見られない光景に一同から感嘆の声が…

安芸広域公園に 地元ならではの広場が…

▲内原野公園から町中まちなか方面へ数分下ったところに「安芸広域公園」がある。

▲同公園には、安芸川を身近に感じられるゾーンや、里山に囲まれた広場に様々な施設が整備されている。

▲ご紹介するのは2つの施設。まずはこども広場、別名「ナス公園」とも呼ばれ…

▲広大な芝生の中に、安芸市の特産物である冬春ナスをモチーフにした大型遊具をはじめ…

▲やなせたかし氏考案「ごめん・なはり線」の各駅キャラクターが優しく見守っており、無料で楽しめる。

地元の特性を活かした 内原野焼

▲続いて、こども広場の隣に整備されいる「内原野うちはらの陶芸館」。

▲そこでは安芸市の伝統工芸内原野焼うちはらのやき作りが体験できる。

▲内原野焼=安芸市内原野で焼かれる陶器のこと。江戸時代の終わり頃に地元の材料を用い、山の斜面を利用し築窯ちくようされた。徳利・すり鉢などの日用品を中心に焼かれてきた。

▲昭和初期まで活用していた登り窯を復元したこの窯は連房式登り窯れんぼうしきのぼりがまと呼ばれ、焚口たきぐちと3つの部屋があり焼成しょうせいには30時間ほどを要する。

▲まず焚口で24時間焼いた後、一の間~二の間へと伝わっていく火力(1300℃)を使って焼き上げていき、三の間では若干下がった温度(800℃)で素焼きを行う。

▲なお燃料は、本来火力の強い松が最適なのだが、現在は入手困難なため杉や檜ひのきなどの薪まきが代用されている。

▲ちなみに、薪の灰は高温(1200℃)になると美しいガラス状の釉薬ゆうやくに変化し、登り窯独特の焼き物を生み出すという。

内原野焼の作品は こんなところにも…

▲このサイトで何度も登場している琴ヶ浜ことがはまが一望できる赤野あかの休憩所。その東屋あずまやの屋根には安芸市が出荷量日本一を誇る特産品冬春ナスのオブジェがちょこんと乗っかっている。

▲大山岬おおやまみさきの隣に位置する河野こうの公園は「恋人の聖地」に認定されるほど風光明媚な場所。その東屋あずまやの横には、テーブル・カップルベンチ・サンセットリングなどが整備されている。

▲安芸観光情報センター(彌太郎こころざし社中)のトイレに設置された鬼瓦。同市出身の童謡作曲家:弘田龍太郎の作品が流れてくるふるさと童謡トイレの手洗い場にあり、高知県からおもてなしトイレに認定されている。


■「旅に出よう」と誘う心の声に、寝た子が起こされるのは「内原野公園」か「安芸広域公園」か、はたまた「内原野焼」のオブジェたちか…。

コメント

  1. 吉之助 より:

    内原野公園のツツジの季節になってきたかえ春やねえ
    内原野公園には何度も足を運んだことがあるけんど池は普通に「内原野の池」ぐらいの認識やったが正式な名前は「弁天池」というんやねえ
    それも江戸時代の早い時期に築造された歴史があったとは年代物なんやねえ
    ツツジをはじめとする花を見物に行っていただけということやったか

    昭和の末の頃安芸市にある仕事場に通勤していた折り
    ツツジの時期の昼休みに花見に行き少し坂を上ったところにある休憩所で弁当を使った思い出があるよ

    さっと咲いてぱっと散る桜が葉桜に変わるころからツツジが咲き始め五月になっても花が楽しめるツツジは木の背丈も結構高くなり花が大きいのに圧迫感がないのは色合いが淡いものが多いからかねえ
    ツツジはええ花やわ

    家庭で手軽に栽培できるブルーベリーは人気が高く老生も地植えや鉢で育てているけんどブルーベリーはツツジ科らしく実だけでなく紅葉も楽しめるがよ
    してみるとツツジも花だけでなく紅葉も楽しめるはずやけんどいまいちツツジの葉の紅葉が思い浮かばんねえ
    ツツジ花だけでなく紅葉も楽しまんともったいない気がしてきたよ

    内原野公園の展望台の大木の洞に巣造りしていたフクロウは千載一遇の出会いやったねえ
    ヒナとはいえさすが猛禽類くちばしの鋭さにビックリ
    よく人目につくところで巣造りをしていたもんやねえ

    老生小学生の頃爺さんの家で泊まったときの夜分に一度だけ野生のフクロウの鳴き声を聞いたことがあるよ
    多分何百メートルか離れた古木が林立するお宮の森の方角から聞こえた鳴き声
    うろ覚えやけんど「ふくろう」のことをわが爺さん婆さんらは『「ほろつく」が鳴きゆう』というような表現で子供らに教えていたような

    内原野公園のフクロウ
    遠い思い出がよみがえったわ
    縁起物にちがいないねえ

    • OIRA OIRA より:

      早速ご覧いただきありがとうございます。

      「内原野公園」に色々な想い出がおありなんですね。
      懐かしい想い出が蘇って来られたようで何よりです。
      記事として公開した甲斐がありました。

      「ツツジと紅葉」は初耳でした。
      いったいどんな光景になるのでしょうね。
      一度直に見てみたいものです。