
この記事の公開日:2026.06.14

▲高知県中央部の南国市と東部の奈半利町間を結び住民の足となっているのが、日本最後のローカル新線:土佐くろしお鉄道(株)の「ごめん・なはり線」です。

▲それは、2002年(H14年)7月1日に開通した非電化の鉄道で、フルマラソンの距離(42.195km)より僅かに長い42.7kmの21駅を約80分で結んでいます。

▲その開業を記念したイベント「今日は ごめん・なはり線の日」が、毎年7月(第一週の日曜)※に開催されています。(※2026年は変則的な開催:詳細は後述)

▲イベントは「鉄道の利用を促進することで交流人口を増やし、地域の活性化を目指そう」と、開通の翌年から始まりました。

▲主催は、沿線各市町村に設けられた「ごめん・なはり線の日実行委員会」や「ごめん・なはり線活性化協議会」等。そこに「土佐くろしお鉄道(株)」が協力して、毎年開催されて来ています。

▲今回は、奈半利駅前と和食駅近くで開催された近年のイベントをご紹介します。

2024 それは終着駅の広場で 開催された


▲2024年の会場となったのは「ごめん・なはり線」の終着駅にあたる…

▲奈半利駅の駅前広場である。

▲そこは、年に数回イベント会場に変身するほど広いのだ。(※写真の黄色いエリア)

▲普段の乗降客数は数えるほどの郡部の駅が、この日ばかりは都市部の駅みたいに賑わう。



▲家族連れらが「ショー・ダンス・DMV(※後述)のトランスフォーム実演」をはじめ、キッチンカーやご当地グルメを満喫した。

▲奈半利駅のキャラクター「なはりこちゃん」前に集まった「北川村モネの庭※マルモッタン」へ行くお客人たち。路線バスでも僅か十数分で着く。(※本家から唯一名乗ることを認められている)
ごめん・なはり線の各駅で見かける キャラクターたち

▲同路線を活性化するために取り組んだ戦略のひとつが、知名度を上げるためのキャラクターを生み出すことだった。

▲そこで関係者が香美市出身のやなせたかし氏に、ダメ元で「キャラクターデザイン×一点」の作成をお願いすると…

▲即座に「何言ってんだ、20駅※あるなら20要るだろう⁉」との返答。こうして、各駅毎のキャラクターが誕生したのだった。(※やなせたかし氏没後に1駅増え、現在は21駅)

▲どんなに暑くても子どもたちは、元気なパフォーマンスを披露。(ということは)

▲その前方には必ず、我が子の最高の姿をカメラに収めるママさんたちが陣取る⁉
鉄道が無い四国の右下を走る DMVとは…

▲鉄道が走っていない「四国の右下」の公共交通を補完しているのが、阿佐海岸鉄道(株)(徳島県)のDMV(※デュアル・モード・ビークル)である。鉄道とバスのハイブリッドで、2021年12月に世界で唯一営業運転を実現させた。

▲「平日」は、徳島県海陽町から高知県東洋町(道の駅:東洋町)間を鉄道とバスで走行。

▲「土日祝日」は、距離を延ばし高知県室戸市の「海の駅:とろむ」まで往復運転している。

▲そのDMVが年に一度のイベントを盛り上げるべく、徳島県海陽町から高知県奈半利駅まで駆けつけた。

▲見る機会も乗る機会も少ないお客人たちには「話には聞いたことがあるが…」「TVニュースでは見たことがあるが…」というレアな代物である。

▲バスと列車のモードチェンジは、僅か「十数秒」と驚くほど速くてスムーズ。

▲鉄道モード時は前部のタイヤを浮かし、前後の車輪が線路上のガイド役となる。そして後部のタイヤが駆動輪となって線路上を走行していく。

▲モードチェンジはちびっ子カメラマンにも刺さったようで、終始熱心にカメラに収めていた。


▼一方OIRAは、DMVのモードチェンジの瞬間を「動画」で収めてみた。
▲動画は、上の画面内の「▶」をクリックしてご覧ください。

▲奈半利駅から国道55線に沿って室戸岬方面へ行くと、DMVの終着駅・始発駅(※土日祝日限定)となる「海の駅:とろむ」がある。

▲ちなみに、DMVの車体には3色(バリエーション)があり…

▲1号(青)=阿佐東地域で盛んなサーフィン等をデザイン、2号(緑)=徳島県の名産すだち等をデザイン、3号(赤)=坂本龍馬や南国土佐の太陽を表現している。(※緑車両のみカメラに収められていない)
2025 それは朝ドラのロケ地で 開催された

▲2025年の会場となったのは、ごめん・なはり線の中で最高のロケーションを誇る琴ヶ浜だ。

▲このサイトでは、これまで琴ヶ浜に関するトリビアをたくさん紹介してきた。


▲ごめん・なはり線において「琴ヶ浜」へ最もアクセスしやすいのが和食駅だ。(※駅のキャラクターは、わじきカッパ君)

▲その駅からイベント会場までは、自転車道を歩いて6~7分で辿り着ける。

▲ちなみに、列車は「日本の白砂青松100選」に選ばれている琴ヶ浜の松並木の中を通り抜けているのだが…

▲オープンデッキ車両のデッキに立つと線路沿いの樹木が迫り、テーマパークの乗り物より「よっぽど迫力がある⁉」。(※写真中央は、樹木のメンテをする作業員達)
龍馬の妻:お龍と その実妹:君枝の像が見守る会場

▲普段は駐車場として活用されているスペースが、2025年のメイン会場として活用された。

▲メイン会場隣の野外劇場にはフォトスポットが設けられ、オアシス⁉となっていた。

▲ちびっ子たちにとっては、心地よい寝床でしかない⁉
パフォーマンスは みんなが主役⁉


▲各駅のキャラクターによるダンスに、思わず飛び入り⁉した幼子。その愛くるしい姿に「なはりこちゃん(※写真右)」もにっこり⁉。(※写真左下のキャラクターは、やなせたかし氏没後に誕生したあきナースちゃん)

▲子どもたちの夢の世界(頭の中)では、きっとお星さまがキラキラ⁉しているんだろうなぁ。(知らんけど…)

▲様々なグループによるパフォーマンスが次々と披露された。





締めくくりは「朝ドラ」にちなんだイベントで 大盛り上がり

▲子どもたちが一斉に手を挙げているわけは…

▲朝ドラ「あんぱん」にちなんだ「あんパン食い競争」へ出場するため。

▲これは勝敗がついた後のシーンだが、撮影したOIRAにも訳が分からないシーンである。

▲ちなみに、イベント会場となった琴ヶ浜は朝ドラあんぱんのロケ地だが、大人も唯々パンに食らいつく⁉
フィナーレを飾るのは 餅まき・菓子まき・笑顔まき

▲OIRAは一度だけ撒く側の経験があるのだが、満遍なく撒くのは意外と難しいのだ。

▲安全を考慮して、先ずは子どもたちのみ参加。

▲続いて大人たちによる、本能剥き出しの合戦⁉に。
「来年も また会えるとイイね!」

▲そんなこんなでイベントは無地終了。「どうぞ安全運転でお帰りくださいね、また来年!…」

▲というわけで、今年(2026年)も間もなく開催されるわけだが…

▲実は今年は変則的な開催で、近年の熱中症対策や大人の諸事情により8月8日(土)夕方から「安田町文化センター(※安田駅に隣接)」を会場にして開催される予定である。

▲6月13日時点においてイベントの詳細は発表されていないが、近日中にWEBやチラシ等で告知されるだろう。


コメント
「ごめん・なはり線」は各駅に地域特産・地域密着型の「やなせたかし」さんデザインのキャラクターがいて特色を生かし今となっては「やなせたかし線」の感があるぜねえ
その開業を記念した「今日はごめん・なはり線の日」イベントを毎年開催して行きゆうらしいけんど楽しそうなねえ
今回のブログでは終着駅の奈半利駅前で開催されたイベントに徳島の海陽町で活動中の鉄道・バスのハイブリットDMVが遠路奈半利まで出向いた際の様子を特集してくれちゅうけんどDMVは鉄道マニアには垂涎の的やろうねえ
このDMVは土日祝日には室戸まで乗り入れてきゆうらしいけんど普段の終着地の甲浦の「道の駅・東洋町」から室戸までは遠い道のりぜねえ
さすがに「ごめん・奈半利線」の終着地の奈半利までは息が切れるばあ遠いき来てないのか
まっこと高知県東部は長いというか広遠というか
高知から安芸・室戸まわりで阿波の徳島まではほんまに遠いねえ
御一新からひと世代過ぎた頃に出来た鉄道唱歌の歌詞の尺度はまだ尺貫法
その頃に生まれた母方の爺さん婆さんの度量衡も終生尺貫法
高知市内から見える東西南北の景色を越えて遠方へ出かけたことがなかった老生の子供の頃県東部の距離感を
安芸まで十里室戸へ二十里甲浦までが三十里
と区切りよい距離にして教えてもろうたけんど一里を約4㎞と換算はできても十里の距離の感覚はピンとこず「こじゃんと遠い」ぐらいにしか見当がつかざったもんよ
そこを今は「ごめん・なはり線」が県中央部から東向いて田畑を抜け海沿い海ぎわを奈半利までマラソン程の距離を走りゆうわけよねえ
以前市町村合併が進む前の幡多郡の大正町・十和村・西土佐村などは通院先や経済活動先が愛媛の宇和島圏と聞いたことがあるけんど
高知県東部の市町村は経済活動範囲が徳島圏にも広がっちょったら興趣に富むよねえ
東部自動車道の充実やごめん・奈半利線が高知圏への利便にも貢献して行きよったらええがねえ
今回もご覧いただきありがとうございます。
DMVは通常時高知県再東端の町「甲浦」までしか走行していません。
それが、土日祝日には室戸市「道の駅とろむ」までやってきています。
しかし、ごめん・なはり線の終点は「奈半利駅」。
この奈半利駅(奈半利町)~海の駅とろむ(室戸市)間が鉄道空白地帯となっているのが課題と言う事は明らかになっているのです。
DMVを日常の足として(通常使い)するにはまだまだ敷居が高いといわざるを得ませんね。
そこで、言われているのが観光面からの活用です。
例えば、奈半利駅から近くて多くの人々に人気がある「モネの庭マルモッタン」へ乗り入れし、徳島県海陽町へ日帰りで戻るツアーなんかが考えられます。
夕日がきれいな秋頃には風情があっていいでしょうね。